さざ波のようにあなたの眼に寄せるブルーライトを妬み真夜中
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君はいま僕の手を引き地下鉄を地上区間へ導くひかり
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たった今気づいたように装って見切り発車の声だ おはよう
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レグルスのかがやきのその穏やかに穏やかに星月夜を均す
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欲望の分岐をわかりあえなさをヒトの栄えとして祝うのだ
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我等みな誰かのエゴで生みだされ誰かにエゴを託し去りゆく
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いやだなあ ひとを好きに、なりたいなあ (こんな分厚い壁の中では)
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「今僕が行くまでそこで待ってなよ」何度も言ったね 待たない君に
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ゴミ袋に強風集めて吹き流し 君たわむれて楽しかるらん
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君は日々 日々美しさを更新し 僕はひなたで枯れゆくままで
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透明な風鈴窓の下にあり僕の心も夏に置き去り
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寂しさに気づかないまま時が経ち紅葉もみじのときに気づいたとしても
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覚えてる。 君の手の 温もりと フラペチーノの カスタムの数
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悔しいの 試合で負ける事よりも 君が私じゃなくて あの子といること。
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今日もまた僕はだめだと泣く夜のタオルケットのそのやわらかさ
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君のこと好きになりたくない理由わけは嫌いになるの嫌だからだよ
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やわらかな木漏れ日に咲く一輪花 その名を呼んで そばにいるから
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心など熔けて無くなれ 籠の中 朽ちて詰まった臓腑とともに
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生存と繁殖という原理すら個体はしばしば無視しますから
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子ども以上大人未満の目が語る愛をひたすら愛して止まない
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山積みの廃車ひとりで親を待つダイダラボッチの子が多分いた
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失って 失って失ってなお まだ失えるものがあるとは
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君の手が世界を紡いでいる間 わたしはどこで踊ってればいい?
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念入りに殺し続けておくのには 僕の心は活きがよすぎる
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どんぐりを集めて暮らす冬までは積立NISAのことなど忘れて
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群青のゆうべ 天伸びるクレーンで重力逆らえ星を釣るひと
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ささやかな彩りひとひら気づいたら隣りで爪切るひとになりたい
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スゥ、と寝息を吸い込んであなたの舟に惑星とまり
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見て、夜がこんなに明るいからみんなきちんと夢を観られないのだ
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目の前で あの子と話す 好きな人 お似合いだなぁ あぁ・・・なんだよ
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