帰り道 カレーライスの香りして レトルトカレーを買う身 寂しき
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時経ちて鳴る着信が宥めていった夕暮れの雨で落ち着きを。
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もし仮に 上が無能であるならば 力をつけてひっくり返そ
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恥多き 人生ならばこそ 我は 掘り続けよう 数多の墓穴を
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行き帰りの時だけ雨に打たれる 宝くじとは縁もないのに
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ねぇわざと明朗にふるまう慣れはいつからの記憶なのだろうか
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やさしくてかわいいわたしになりたいが それはわたしじゃなくて泣いてる
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まだ空があかるい夜はまだ来ないつないだ手をまだ離したくない
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O(n)のバフ・ループでは及ばない楕球オーブ割るれば最西へ
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空穿ち電気を運ぶゲイ・ボルグ「こちらが相方のロンギヌス」
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ほんとだったら会ってた二時をとうに二十分も過ぎてしまった
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暇四に方侘かびら妬睨みむは赤募目るも 振郭り公ほやど きそ の急青げ巣自ご転と車落 と雛しのて鳴しくま間えに
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見覚えのある背丈に癒されて四つ葉スタンプがキラキラと咲く
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君の手を 私の胸に ひきよせて 始まる時を 夢にみている
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宝物 ひとつの単語 あたたかく 僕の心に 染みこんでくる
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強がれば 強がるほどに 泣けてくる だってあなたが 大好きだから
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今日もまた アイツに好きと 言えぬまま 夕陽眺めて ため息ひとつ
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知らぬ間に殴られていたらしく、猫に、かおなく浮かぶ空虚のなかで
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お気遣いありがとうございますと操作する指の活動LINE
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湿気たまま無理かも塩が瓶の中貼りついて飛べるはずがない
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冬が来る 貴方の好きな、冬が来る。圧倒的な、将軍のように
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僕のこの 欠けた器を接いでくれるのは君ではないってことだ
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ヤンキーに絡まれたこともない僕に青春なんて語らせるなよ
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追いかける知らない夜から逃げ出したわたしがわたしであるために
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君が撃ち抜いた弾痕からやがて 朽ちてくたばる私の身体
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いつもそう 哀しさばかり先に立ち 「私は」という声が大きい
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そうだよね、なかったことにしなくても上書き保存できてしまうね
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夕食の 会話が途切れる 父の帰宅
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とりえなし 占う者を憎めども そのとおりなり我が人生は
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靴底がすり減って足すり切れて 心すり減るそれでも生きる
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