銀杏が顔を出す坂「一昨日はコートを買ったよ」君のサンダル
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触れなくていいよ言葉で抱きしめて ボキャブラリィを優しさに変えて
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夏空と精いっぱいの緑たち癒やしてくれる逢えない日々を
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君の手が 私の髪を さまよって 唇さがす 時が好きです
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そんなにも きれいな石の指環でさぁ ぶん殴られたら、好きになっちゃう
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空の絵を描きなさいって言われたら迷わずはいいろ手に取るぼくら
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青ばかり 見つめているから君の目は……君の目は、うん、その、綺麗だな……
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「幸福になると短歌は詠めない」と泣き腫らすひと 慰めるひと
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大好きだってことだけで人生の終わりがくればいいのに。生きる。
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一足ひとあしも君の世界に入れない そっちは土足で上がり込むのに
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「東京の夏を観に行く」と言ったきり スポーツの日が帰ってこない
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気だるさは十四の夏の後遺症 ずぶ濡れの靴に新聞を入れる
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桜いて春待つ理由を尋ねても 何にも言わずに立っているだけ
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この星に落ち着く場所があったならもっと気楽に生きられたのに
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いちめんがクリスタル張り 洞窟の正体見たりポテチの袋
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手入れなど考えたこともない人の研ぎ澄まされた言葉のナイフ
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ハロウィンはケルトの年末なんですし日本人も休みましょうよ
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証言そのマイナス八はCDへ落ちた磁針が金切りながら
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「言わないで」その柔らかい唇に人差し指を添えられたなら
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上の句は なんか眠いって言ってます。下の句は ちょっと夏季休暇っすね。
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「痛いです」示す片手と飛ぶ歯石 何故止まらない!何故止まらない!
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闊歩するオフィス金髪縦ロールもう見られないギャルの退職
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この仕事 誰の為にと自問して 迷うことなく答えられたら
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傷付けた人の名前を忘れない償えぬけどせめてこれだけ
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スタッカートスタッカートらら 傘一つ 雨が跳ねてる君のスカート
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授業中 素晴らしい短歌思いつく 休み時間には忘れてて 乙
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‪ファミレスもフードコートも消去法で選ぶ人だ(きっとわたしも)‬
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ストライプ柄の便箋に書かれた 文字から香るセロリの匂い
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‪新商品だったとアイス掲げる手また生かされてしまったようだ‬
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憎悪とて描けば巨匠歌えば時代 物語すれば伝説になる
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