美しいきみの姿に憧れる ぼくの身体のひどい醜さ
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この爪を牡丹の色に染め上げて貴方の首を落としてやりたい
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にせもの。と 断罪するにはあまりにも容易いことだ きみのやさしさ
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悲しみが心の弦をはじくたび 新たな音が歌いはじめる
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憐れみを下さい 夜が明けたって 僕にはなんにもないんですから
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なんどきも ただやわらかくわらってる 君の心のおそろしいこと。
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何度でも光をのぞんでかなわずに からまる闇に引きずられてく
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どこか遠くに行きたいと言えば、ほら、壁紙を替えてもらえたりする
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我が子らと空を見上げてしみじみと父の魂蒼天に逝く 
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重力の違う部屋では美しい人24のショパンを弾いて
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羽化をしてさてこれからという顔で鳴きだすどれも晩年の蝉
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悲しみはぜんぶあなたにあげたから他のことではかなしくないよ
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修理する人も立ち寄る人も来てバイクショップで交差する風
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白馬駆る されど伸びざる着外に 如何いたした 札幌記念
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大騒ぎ 何もしないで ぶるぶると 震えていれば 人生終わり
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ヒットラー ジュリアスシーザー ナポレオン 泣く子も黙る コロナウイルス
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恐怖とは イメージばかり 拡大し 名前次第で 人を震わす
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ウイルスは 昔の名前で 出ています。 今じゃ弱体 偽装戦略
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臆病な 人が集まり 取り締まる 集まり禁止 孤独が正義
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恐れては 人と会えない 時世にて 遭うと決めれば 非難轟轟
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命がけ 人に会うのも 出会うのも コロナ怖くて 生きてゆけるか
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靴底の 如く擦り減る私の一部 そ知らぬ道に 今、舞いめやも
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指先をつまんで歩くだけでいい繋ぎたいけど贅沢だから
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自分より 豊かな人を 見る時は ぐっとこらえる 努力と自制
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貧乏も 長く続けば 当たり前 気にしなくなり 心地もよくて
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目が霞む 真夏の夜に 降りし雨 夢の中では 楽しい職場
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山吹の八重咲きなればぬえどりの片恋に終へよ始めずともせめて一番きれいだった思い出の中の私のことを忘れないでね
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うつそみの人には言はぬ色に染め心に咲きたる花ぞ見せむや他人には言えない君を想っているなどと
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自由意志なるものはあると仮定して、さてなぜ私はここにいるのか。
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やまぬ雨はありません。 明けない夜はありません。 辛いときこそ 神様のカルテ本の名前
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