曖昧な閉塞感の中にいた高校生昔の俺にピンクのシゲキ
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丸坊主切り株につく若い葉のまだ生きたいね気丈夫な木
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ジョニーは戦場に行った思い出す倒されてなお 立っている木
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よろこびを あたえてくれて よろこびを つたえただろか しんじゃてる。
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もう今はあなたの背中見えるだけ それでもその背追い続けてる
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承認欲求そんなものは捨てちまえ。そう口は言い、目は君を求む
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玄関でころりと転ぶ母親の靴履かせずに保持にまわるか
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気の抜けた炭酸だろかただの水よりもつまらぬなんかAI
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歯医者にて神経ずるり抜かれた日庭の地下茎ぶちぶちと引く
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すみっこに忘れ去られたサボテンにピンクの花咲く「私は此処よ」と
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さきに逝く ひとの手とほほ なだている きづかれぬよう さとられぬよう
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メルカリで売るためならば不得意なアイロン掛けもがんばりますなー
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かみさまは 楽しいですか 俺いじめ それでもいいよ 俺の子にして 
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窓を開けると 心地よいリズムの プレートコンパクター
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食パンがトーストになる瞬間に初夏の粒子で伸びてく寝癖
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透明な気圏の中ですれ違う気がしたわたしと初夏の蝶
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歌壇には名前も好みの歌もなしかすりもしないが空は晴天
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もしかしてわずかな期待秘めながら名前を探す歌壇の朝に
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そういえば僅かな時間しかないな生き急いでく今日から俺は
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開け放ち俺のイビツなロケットを抱えて飛ぶよ一瞬のスパーク
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自らの血肉にしようあの歌を咀嚼していく三十一文字で
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電気代 上げねばならぬか 物価高 来たる夏に 備えられざり
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寒暖差 寒き昨日と 暑い今日 五月半ばに 来る夏憂う
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私には出来ないことをした人に会いたい(死んでも会いたく無いね)
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充実の日日を過ごしてこの虚脱いつしら輪ゴムは伸びきったまま
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するしない持つ持たないでうるせぇよ 死ぬまで生きるそれでいいだろ
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独身に戻り自由の身になってそれでも恋は高いハードル
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人妻で蓋をしていた感情も、煮こぼれそうでまた蓋をする
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身重だと身体痛くて仕方ない。夫に紹介された運命
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患者には触れなきゃならぬあなたへと触れられたため恋してしまう
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