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風俗は 浮気じゃないのと 問う吾に ただの遊びと 答える
夫
(
きみ
)
は
2
遅番を終えて眠る母の寝顔をいつの日か 棺桶の外から見るのだろう
6
寂しくは無いと笑ったじいちゃんが杖の代わりについている傘
38
芸人が 赤児もてなす 深夜帯 スイッチ切って 「おやすみなさい」
11
ベランダにネットで影を明日作り夏の陽嫌ふ植木守りぬ
19
毛細の血管と似る根が支え葉と茎と花光りたずさえ
17
枯れた葉が重なり腐り土の素を解く水を吸う根に育つ樹よ
15
薄切りの鯨を炒めニンニクと醤油に思う亡き父の笑み
20
雛燕餌に黄の口を開く如く朝陽へ目覚む夏スミレかな
14
狭き巣に燕の雛や五羽並び餌を待つ様へ父母思ふ
18
道の端に捨てらる子猫抱き帰る雨の日が在り生涯温む
16
波しぶき受けつつ走り天上の扉の鍵へ白馬は目指し
13
同じ場で季節を眺め木漏れ日を捧ぐ欅の大樹抱きたり「けやき」
14
見下ろせし 民に望むる 未来とは 身をもて示す 尊き人は
9
しゃぶしゃぶとユッケも作りステーキとシチューに変わる牛のブロック
14
声出せぬ 貧困弱者 声を出し 姿現る 戦後日本
9
夜半
(
よわ
)
の雨少し踊って深呼吸生きてることを祝福してる
5
見えねども見えどもひとつ空のもと みなつき思う心はらから /「十三夜月」
13
狂人か 変人なのか この人は 自分と他人の レベルの比較
4
不可逆的 過ぎし日々想いただ悔やむ 土の下から星が望めるか
3
人々と 交流すれば 現実の 心が動く 人生の意味
4
台風と 台風の中 地震まで 世の末なれば 心安かれ
3
喫茶店 もとは氷を 飲み干せど 止まぬ音楽
窓外
(
そうがい
)
同じく
4
幾たびも雨降るさまを窓に見る幼が母を待つ日のように
26
地震来て飛び出た昨日の風呂だから今日はゆっくり温まりたい
15
伝えきし「震災・コロナ・ウクライナ」 十六年は三倍速で/テレビ買い替えに寄せて
11
誰か知らねど片田舎のスーパーの隅の自家用車9条の文字掲ぐ
9
アナログの寿命なつかし今さらに デジタル家電は◯か✕にて
12
目を閉じる時にひときわ光る星 今日会った人みんな好きだよ
10
変わり映えせぬ夕餉でも吾子居れば弾む会話でご馳走となり
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