氷山に幾万年の陽は照りて 温き水 いま 海へと還る
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かみがた髪型を かえたら ねこは はんのう反応する? うちのは 猫耳つけても無反応(笑)
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撃つ人も撃たれる熊もどちらも哀しい けれど外野は騒ぐな
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スヌーズにスライドをする僕の指 僕は悪くない世界が悪い
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枝上より ひとを見下ろす鷹の目に飛び交う言の葉 獲物より多し
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堤防に 可憐に咲きし 彼岸花 秋の訪れ 楽しみに待つ
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慣性が 俺の心を 置いてゆき からの体を 動かしてゆく
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Tシャツを裏返しに干す青空に棚引く雲の汚れなき白さよ
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君と僕 朝から始まるストーリー パンでもくわえて出勤しますか
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紅と白 地に脱ぎ捨てる百日紅 サマードレスも衣替えかな
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貴女から 誕生日だねと メール来る 幸せ度合 ケーキより甘く
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いい色に焼き上がりましたね新学期笑顔と思い出トッピングして
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夜が明けてあなたの言葉読み取れば 声となりゆき胸は高鳴る
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何もない砂漠みたいな所にも キレイな花は咲いたりするよね
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戯れに腹囲測ってみたならば 特定健診(約一ヶ月前)から マイナス3センチ!😸(ヤッタネ💕)
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爪剥げて傷の癒えない指先で 月面地図の海をなぞった
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そのつぎに 顔を洗って 化粧水肌水を バシャバシャとする 水遊びかな
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起きてまず わがの所在 確認す ちま猫ちゃんは しんけん・にゃるそっく(チビ猫すやすや)
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為せば成る、とは限らない現実で 嫌々足掻く道化師わたし
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やみひとへ つみにあらずと つたえたい 生きていること 息をすること /死をのぞむこと 死にきれぬこと
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空を舞ふ如 浮き上がる一隻の船 奇跡なる 海市かいしマジック/海市=蜃気楼
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昼日中とどむ三十八度線朝な夕なに虫は鳴ひても
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右耳を掻く間に左も刺しし蚊に「我はキリストにあらず」と言ひたし
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楽しみは高額な物に限られずスイカに塩を振ることに似る
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将来の夢はあなたともう一度 散歩すること 可愛い犬へ
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枯れた星よ 夢見る夜なのに私だけが過去に囚われている
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グランドに熱き球児の声は消え カラスが一羽 涼む風の音
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文字も無く駅そば写真のライン来る立山かまぼこに思ふ旅先
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風渡る 青田の稲穂も垂れる頃 秋刀魚の匂ひ恋しくなりて 
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乾涸ひからびた欠片あつめて泡立てる ネットに入れたい希望と愛も
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