先生あなたに恋をした 生まれてくる年、間違えた どうか来世はあなたの隣で
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薄紅の積乱雲が映り込む池のほとりを白鷺がゆく
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夕暮れの運ぶ涼風 浴びながら 鈴虫を聴く 初秋しょしゅうの窓辺
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占い好きな私、あなたのことが知りたくて スマホ取り出し 4/10 星座 なに
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期待している私の肩と 左右に揺れるあなたの頭 距離6㎝
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夏 風に揺られたあなたの頭に目立つ寝癖 私の恋は始まった
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悪いけど暖めるほど旧交の寒くもなけりゃ深くもなくて
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くつ下が左右違うと気づいても動じないほど重ねた年齢
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たこ焼きに たこ以外入れ たこ以上 美味いことなど 絶対にない
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鳴かぬならツクツクボウシ鳴かせよう いでよ秀吉酷暑の今に
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エアコンをつけっぱなして早や十日 我が家の記録果てなく伸びる
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物差しが一本だけしか無いなんてセンス悪くてカッコ良いよね
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君の背を見つめながらも亡き犬を 考えちゃうねジュディ・オングだ
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秋風と一緒に我が家に来たからさ 君と歩かぬ九月が来るよ
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流行り病 ついにうちにも 来ましたか 主が患い 家庭内別居
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時過ぎて 変わるものあり さみしくて だけどそこに 変わらぬものあり
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桜月シロきをまとい沖縄へ 國の名刀桜と散りて
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カオナシよ 千と千尋の 神隠し お前がなんか 私に似てる
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眠すぎて ぼーっとすれば 今になり 熱い部屋から 脱出図る
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自分より 年上の人 一括り 老人と呼び 若さを誇る
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右耳を 枕に伏せて 眠るなら 音も聞こえず 難聴でっせ
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忘れよう できない時も あるわけで それを責めても 明日は変わらず
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エアコンを 隣の部屋の ふすま開け 広く使えば なんとかいける
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藪医者が 処方している 薬には いろいろあって 当たりはずれが
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カラカラで 夏の太陽 照りつける 植物は枯れ 水をやらねば
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アレルギー 副鼻腔炎 熱中症 ほんまやばいで 意識が飛んだ
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熱中症 心頭滅却 すれば火も また涼しいとか 意識飛んでる
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母さんの居ぬ間に試す褥瘡の対策マット沈めば暑し
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【姉】という役割疲れ涙がぽろり 甥っ子にハグを求める
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【親】に疲れた姉の家に行く 食べるとは生き続けるということ
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