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張り過ぎず緩み過ぎずを目指せども不安定なる凡愚に難し
13
助け合い?傷の舐め合い?どっちだろ 社会の隅の人間関係
21
年下で 茶髪でショートで 低身長 ゆえにゆえなの 証明終了
5
ふと気づく秋の気配をぶっ飛ばす猛暑再来夏はしぶとい
11
階段が二足歩行と識る朝を ゴルフ疲れと一笑に付す
9
優しいね君の企み透けている ボーナス目当てのCOACHのバッグ
10
仙台と盛岡、つくばと綾瀬市 近くて遠い 遠くて近い
8
通り過ぎるマルジェラの香り振り向けば涼しき瞳あの時の君
8
ひんやりとした床板にひらべったく吸いつく犬と人との二の字
10
谷根千の夕焼けだんだん見下ろせば 路地の向こうに灯がともる
7
水回りちゃんと掃除をしてません ゴメン美輪さま運気下がるね
25
しくじりを悔やむこの歯を緩ませる自分のために詠む歌がある
30
桜舞い 引いては寄せる 花いかだ まぶたに揺るるは 夢か幻
6
休日に 断りもなく 電話取る きみの向かいで ズロースを干す/本歌のるちえ氏に
7
少し早い夫の帰宅にドラマ止め ああ、これからがいいとこなのに
10
歌を離れ 充電期間 その間も 得た思いは十、二十で効かん
5
セレナーデその言の葉は 陽水の甘い口づけ こゑ部屋に満つ
12
初夏の午後白雨に宿る書肆の軒隣り合う肩微かに触れる
7
休日に 断りもなく 電話取る きみの向かいで ストローずずず
6
せっかちな バスを逃して ぶらり旅 行きはよいよい 帰りは
暑い
(
あちー
)
5
女編に 上下と書きて 「さいちゅう」と 読む漢字など ある筈もなく
6
心臓にてのひらを当てもういないひとたちの声を思い出す夏
5
足もとに コスモスの花 咲き盛り 回るほかなし 丘の風車は
12
もの忘れ気づきしごとく引き返す老いにかも似む迷走台風 /台風24号「クロヴァン」
13
鱗雲 明日の匂いに 魅せられて ついて行こうか 黄色の飛行機
6
日の盛り 一口飲むは ハイボール 精気漲り 微笑み返す
5
秋果つる 一雨毎に 空翳り 風は荒びて 消えゆく飛沫
5
西の空
鳶
(
とび
)
が光を さらうとき ダブルベッドに 影が生まれて
8
仄暗い 箪笥の角に ひぐらしが 運ぶ黄色の 手編みのミトン
4
アスファルト 黄色の風が 頬を撫で お山を抜けて 海を抜けて
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