冬凍る 足跡絶えて しじまかな おろし風吹き 白銀の舞い 凍てつく梅の 香り溢れる 春隣
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独りゆく 雪の足跡 振り返り 雪降りしきり  木立凍てつき 枝を透かして  氷る月影
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冬晴れの ひともと咲くや 水仙の  香りこぼれて 風に漂い 冬の朝
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濃い紅葉 いにしえ語る 古刹かな 鐘の音響き 紅葉舞い散る
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天冴ゆる 凍てつき寂し 峠道 風の間に間に 粉雪吹雪く 一歩ひとりの 影法師
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十五度がまあるくかこむ朝の息 春眠だものまた目をつむろ
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「買ったんだ」つれない素ぶりの息子達 「食べる?」を期待し しっぽぶんぶん
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山奥の精霊宿る木々たちに 春のエナジー伝わり行きぬ
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どす黒い 闇の衣に包まれて こころも体も まっくろくろだ
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寒し地の雪は溶けたか二月尽 雪洞ぼんぼり灯る春近付きぬ
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目覚むれば 屋根にポツポツ雨音が 乾いた心に染み込むように
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根元から切られてこぶの酔芙蓉 夢を紬ぎて如月を生く
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かかかかか このもんどころ かかかかか めにはいらぬか かっかっかかか
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見た目ほど若くはないとつぶやきつシルバーシートの遠き夕暮れ
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空腹を束の間埋めし珈琲の夫婦喧嘩へ 『風桶』理論
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今晩も 僕が開けるよ 缶ビール 笑顔の君は 黄色いネイル
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背負った業ごうわざを磨いて生業なりわいへ わたくしなりの自業自得
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ドライみかん 唾で実って甘くなる 食べても枯れない ぼくは死なない
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静かなる星のマグマは地の底で大地を穿つサファイア抱いて
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卒業式 荷物を下ろし 羽ばたけり 力を付けて 荷物背負いたり
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政権に 無駄はつきもの その原資 高齢弱者が被りたる
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春が来た 多分そうだよ ヒヨドリの 「ピーヨ ピーヨ」の声 其処此処に
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隣国の 凶器まがもの絶えぬ この街に 穏やかなる日々 いつぞ戻るや
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熱意結実夢へ羽ばたけ待望の春は歓喜の秋へ乾杯
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春雨の おぼろ霞て 山の端よ 朝の陽の緑葉射して白銀の玉溢れ
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高速に乗らずに出会えたネコヤナギ見つけた春を君に知らせる
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山深の 雪解川 薄氷弾け  岩を噛み  梅の香溢れ 春を待つ
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身に纏う 服に戸惑う 温暖化 国道脇の 草花に聞く
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没落を 学ばぬ人に 問うてみる 声張り上げて 響きざりけり
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「国」「祖国」 取り払います 今すぐに 其処にある日々 ただ自然なり
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