冷え込むと急に言われてめぐらせる着る物食べ物毛布の厚さと
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「聞こえっぺ」我が耳たぶには届かずに 満州の唄、検索す
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雨粒のひとつひとつが なみだいろ 天の涙か 誰が哭くのか
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雨降って急に予定なくなって やることなくて ふと歌をよむ
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もみぢ葉の時雨とふれば竜田川水面みのもくまなく色づきにけり
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雲ひとつ 無き青空に 迷い道 すすき野にみちなく 陽光ひかり薙いで風走る
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いろどりのさかりのなかをバスすすむゆらりゆらゆらいろはにほへと
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シワシワになってもずっと手をつなぎ 君と人生歩き続ける
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存在をやっているという感覚 やらされているという感覚に
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どこまでが額なのだろう どこからが禿なのだろう 悩めば眠れず
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診療所周りを見ては自覚する まだまだ若い頑張らなきゃね
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花の名は数えるほどしか知らぬのに笑ったきみが居たのは秋桜コスモス
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ゴミ箱にハーゲンダッツの空き容器隠れて食べた季節限定
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新しき 朝ドラもまた 面白い 楽しみながら ヒロインに会う
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しっぽりと灰色の雲につつまれて迎えた朝は温いスープを
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差し渡し一尺の上に身を折りて朝飯まえに桟俵さんだわら編む
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永遠を蜻蛉がよぎるように浮くほんのり灯るガレのランプで
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未来へと描く絵筆を持って子は夢の原子を抱えて眠る
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三日月がニヒルに笑い平凡な日々を脱線したくなる夜
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目覚めたらスマホの画面歌サイト。また寝る時に詠んでたんだな
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老農の皺の深さよ今日の おも積みし俵に深々お辞儀
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サンタから直接レゴをもらうんだ! 玄関先で寝落ちした二男キミ
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補聴器を外した父に流るるは 十五夜お月と満州の唄
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流暢りゅうちょうに英文を読むこの子らが 令和生まれと気づいて驚く
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ロ‐プウ‐エ−乗りて下りぬ黒四ダムもみじ際だてる常緑の木々
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上映前「カフェモカひとつ」はなんとなく。広告。暗くなる時嬉しい。
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呼ばれたら、見落としそうな細い月。二度と戻れない感覚があった。
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「もう俺を たすけてくれぬ せかいなど ほろんでしまえ」 こえがきこえる
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神様に祈る仕草は知ってるが 神様の見た目すら知らない
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おまえまだこんなところで遊んでていいのかと聞く電燈の蛾に
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