立冬に入るやいなや画面にはバケツ帽子の雪だるま登場
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わたしたち、なれなかったね。白と黒、二羽のうさぎに。そばにいたのに。
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髪型が 納得いかず お昼過ぎ そんなことみな 知るはずもない
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崖っぷち デッドラインは 今夜中 勢いでやれ やぶれかぶれだ
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そろそろと梯子を降りる地上には逝き遅れたる夏蝶のかげ
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3階の窓より小雨眺めつつ世界にひとり尿しとまりており
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名も知らぬ 路傍の花に 励まされ 靴は濡れても また息を吸う
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おはようさん・お疲れ様です・お先です 笑顔でペコリ今週終わる
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雨に濡れ 星屑宿す アスファルト 俯き帰る われ観測員
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ハリボテの幸せみたいだったけどいだいた気持ちに嘘はないから
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暮れてゆく秋の泊まりはいづくぞと紅葉を誘ふ水に問はばや
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宝物をデジタル化する手触りを失くしてもなお咲き誇る花
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秋晴れに藁を素早く束ね積む米寿間近の野太き義兄あにの手
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あと5分!(4分‥以下略)1分ごとに言い聞かす ゴハンの前の「ニャーン」にお返事
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きれいねと言えるくらいの雪ならば私も好きって言ってみたいな
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近頃はいつもの手順に穴が空く 口紅忘れリンス忘れ
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介護士を目指す異国のの手から言葉を超える真心伝ふ
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彩度が落ちた街には 未だ色付いたイチョウ 明日は初雪予報
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色のない街にかくれてあなたからそっと誓いのキスをくれたね
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あの暑い夏を過ごして来た秋は止まることなく冬を置き去り
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雨の日は ねこたちもなんだか気怠そう 頭寄せ合い ふたりでスヤスヤ
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インフルも流行っているのに 消毒液アルコール 順次撤去と いいんだろうか?
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夜明け前 送電線で囲われた藍色の中に神様を見た
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ご機嫌に 奏でるギター旋律が 見知らぬ愛の傷の癒しに  
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ブギウギのあちこちにふと蘭ちゃんを感じて胸が熱くなる世代
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大先祖 うみでうまれた いきものさ あきさめ降れば てんまでのぼる
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西の果て 沈む夕陽の 優しさは この世の全て 包んでくれる
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まだ生きる蚊の一匹がわれを追いふと恥ずかしい秋そのものが
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ふるさとは雪となるらし この雨は京にも遅き寒さ連れ来る
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こんなにも長く生きても出来てない 正しく息を吸うのも吐くのも
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