うつむいてくちべにえらぶをとめごのうなじのしろき秋の夜の月
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もういきているのはいやよ、まちがえた、ほんとは「お」です、寝たいだけです
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‪寝たふりをしている時に聞く声は遠い異国のさざ波に似て‬
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‪気づいたらわたしと話す時にだけあなたは鈍い反応でした‬
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代金を払う時だけでいいので人間として扱われたい
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‪生きるためひとり楽しく生きるため店員さんに笑われたくない‬
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詠む、なんて高尚なことできませんこねてつくったただの文です‬
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‪つくってるたんかは全て個人的感想であり保証しません‬
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‪嫌いならいつかは好きに変わるかもどうせ逃げられない自分だし‬
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‪そばだてている両耳が邪魔をして白いまんまの原稿用紙‬
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寝たふりで被る布団の暗闇で光る画面に照らされる指
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‪居間の声耳そばだてて本を読むふりをしている廊下は冷える‬
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どこにでも居場所がなくて部屋と部屋つなぐ廊下で本を読んでる
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‪役立った時は生きていてもいいと言ってもらえている気がしてる‬
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暗闇にほのかに香り秋来たる 橙の花街灯の影
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その言葉美しすぎて表面を目も耳もつるつるつるすべる
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‪見るだけでときめくロリィタ服と着物もしかして:現実逃避‬
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むらさめのすぎにしのちの雲間よりさえざえひかる秋の夜の月
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‪君と離れ離れになるの嫌だから骨になっても手を繋ぎたい‬
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熱い頬冷やす風に乗る金木犀そろそろ髪を乾かさないと
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6時ごろ入るお風呂は特別な日だけまたひとつ歳を重ねた
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駅前にそびえる大きな建物モノリスは、新たな息吹か、終わりの始まりか。
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自然だと言うには過ぎる厳しさを画面越し胸赤くして見る
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迎えのドア開けると君のにおいがする それを言うと君はいやがる
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可愛くてずるいあの子が誰よりも優しいことが何よりつらい
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灰霧に 世界は沈む  珈琲コーヒー糖酒ラムを落として 風雨のラジオ
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雨の中爆発音がこだまする 助けられないあなたの姿
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夜が来れば自動でライトがつくような 賢いくるまに私もなりたい
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間違いを探すふりしたあの頃が正解だっていつわかるのか
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薄曇を結んでひらいて太陽が弱き光を地上へ照らす
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