Utakata
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くすみあきら
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ふつうのサラリーマンです。
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アオトバーン百度女と会ひたれば今に死ぬるをわれ厭はざれ
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異化効果【イクヮカウクヮ】重ねても彼氏彼女になれずに二月
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久住さん、なにかいいことありました?
SNICKERS
(
スニッカーズ
)
を食べているだけ
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躁なれば捨つるも楽しプリントのパリンと折られ鳴る小気味よさ
1
種が落ち綿毛はどこへゆくだろうこのやさしげな風にまぎれて
2
珈琲のあぶくあぶくのそれぞれに我の顔あり我の顔みる
4
刺すことのあれこれ知らず
幼児
(
おさなご
)
は「さしみさしみ」とひくく歌えり
2
あれくるう大吹雪の
夜
(
よ
)
が白ばんでどの
家
(
や
)
の窓もひどくケロイド
1
真っ黒な曲がった指の祖父は描く宙に大地のひみつの歌を
2
はくしょんにギターはばうおうんと鳴るタケにスタメン奪われた日に
1
弁当のフタも閉めずにながながと理詰め論づめ同僚の愚痴
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雪けむり除雪機は噴く晴れの日にきえゆくまにま
陽
(
ひ
)
のいろの舞
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内臓の五枚の画像順々に見せられているクリスマス・イブ
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「
稽
(
けい
)
」の字をちゃんと書けるか確信をもちやらぬうちもう「
尤
(
もっとも
)
」だ
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闇鍋はくろくはないしあとはほら心の闇は闇ですらない
1
のび太くん、どこでもドアを壊しましょ。ここはふたりでいっぱいだから
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魂を吸いとられ
中
(
ちゅう
)
のようにして野焼きの
傍
(
はた
)
の
烏
(
からす
)
動かず
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休憩の総務部長が息溜めるコアラのマーチのあけくち求め
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一晩の雪をフロントガラスから歯垢のごとくこそげとる朝
3
■■■■のお悔やみの欄(奥様の御名前)隠した黒いマーカー
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君君君君君君君 ああ、君は、文字数合わせで来ただけの「君」
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ドリップは滴るという意味であるトリップでなくドリップしたい
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氷舐め舐めた舌にて頬を舐めファンデーションは今日も美味なり
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めぐりあいひらかれる目の
円
(
まど
)
かさのしみじみ思う男なるよさ
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右左後ろも前も知らぬうち後援会費天引きさるる
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笑い声しばらく窓を響かせるサークライトに焼かれて死ぬ
蛾
(
が
)
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ここまでに一度も会ったことがない顔といっても ふつうの顔だ
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帰り道 彼の故郷を知りそめし
夜
(
よ
)
に溶けのこる霜月の雪
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プールでもあたたかい箇所がありましてそのぬくもりは布団に似てます
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白きもも味わいたいと撫でいればいいひびきねと開くくちびる
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