収穫は可能だろかと天空に無邪気に群れる梅の花見る
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帰宅して角煮で一杯やって寝る しみしみ大根まじでたまらん
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うらやむな我は地に咲くさくら草うつむく人の足元で咲く
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新人が 入ってきけど 心配だ 自分よりも すごいのではないかと
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よくわからん 話を聞いても よくわからん ただ立体的な構造化力は 重要だと知る
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人離れ 退職理由は ひとそれぞれ 人のふり見て 我がふり直せ
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好きだから手首に指を触れさせて 脈打つ 君も生きてるんだね
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最終の電車に駆ける耳元にロンドンデリーの唄しめやかに
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戻らない時間の中で春などが繰り返すように見える不具合
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春だからといって安易に咲くなよと言っても通じる桜ではない
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はなぐはし桜眺めて滲む涙降りゆく花びら亡き骸埋めよ人を想う祈りも呪いも紙一重 終わった思い出覆い隠してよ
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母として先輩としてうるわしき「心」キレイに掃除をされる
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皆同じ 紙袋持ち 桜の下 某ハンバーガー 頬張りながら
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窓を開け屋根に登って叫びたいみんな来るかな君も来るかな
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〜ですか?に〜ですとしか答えないブルペンキャッチャーじゃないんだからさ
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ベーコンと パセリと卵 炒めるわ フライパンには 春色絵の具
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活字こそ現代人に要るものね みそひともじで読める小説
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母の眉あるかなしかの二択だと気付いた朝に開花宣言
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自己愛で私を愛せの対偶は愛さないなら首吊って死ね
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春告げる役目を終えて桜雨かろやかに舞って春風にとける
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子供らは前を向き進む 親たちは立ち止まってばかり ウレシカナシや…
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ずっーとね覚えてるから大丈夫 彼がわたしの生きるエネルギー
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香ばしくタイムラインに湧く蟲の 独りよがりの昏き輪唱
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せせらぎの地下には古き川ありと 通りすがりの老婆が語る
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午前四時集合住宅流水音 自分以外の誰かの存在
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早朝にカフェラテ作ってくれるけど、第一あなたの愛は甘すぎて
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今年また 光のどけき 春の日に 舞い踊りたる 花の散るらん
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ピョルンラハツァルクという懐かしい名を懐かしい本の中に見つける
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無限回トイレに入り同じだけ出てくるだけの人生だった
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Cdを最小にする乗り方でスピードとスタイルの先へと
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