‪拗らせど虎にもなれぬその訳は我が身可愛さただひとつだけ‬
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しらたまの耳やはらかきをとめごのピアスのあなをうがつもくろみ
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セカイとはキミとボクとで出来ている安楽死を待つ真っ白な部屋
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見えないよ明日も昨日も見えないよ そう思いつつもいつもの人生
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夕焼けが落っこちてきた頂上の観覧車から世界が終わる
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淹れていただく珈琲は懐にじわり香ばしゆるりと甘い
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子の寝顔見つつおもへり子をすてて世をのがれにし釈迦牟尼のこと
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葉を染めて暮れ行く光の柔らかさ窓枠の端にそっと降り積む
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ものごとの終わりはいつも突然で挨拶する間もない通り雨
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てくてくと歩いてるまに変わりたい 影は自分に私は影に 
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美しき一羽の鳥になれたなら悲しみを歌にできただろうか
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白々と眺め合う目々やがて秋 透明な空の色になるかも
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車窓には しみる夕焼け 赤い雲 直視できない あなたの寝顔
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‪さっきまで笑い合えてたはずなのにげに恐ろしきカミングアウト‬
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四年目の僕らに訪れた無音Bluetoothが途切れ知る距離
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車から投げ捨てられしタバコとは愛を知らない女の末路
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「さよなら」は言わないけれどさよならの前に悲しいキスをしようね
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はてる色へ変わりながらもアジサイの 七変化のごと新しき今日
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かへりざくゆふべの園の花いばら去りゆく夏のほほゑみに肖て
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社会から脱出したい この空を飛んで行きたい 何処だっていい
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‪いつまでも迷子のように探してる居場所居ていい場所帰る場所‬
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‪学校も家も嫌いで解離した空が居場所であったあのころ‬
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‪カラダにはわるい甘さを欲してる砂糖や君の言う「愛してる」‬
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会いたいと 思った数だけ 星を見る
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‪会いたいと願った罪で受けている罰なのでしょうこの寂しさは‬
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‪いつまでも迷子の気分間違えているのは帰り道か世界か‬
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‪既読すらつかないけれど一年に一度「おめでとう」だけ送る‬
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君の声聞くと甘みが増すような気がしていつも無糖を選ぶ
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「仕事 楽」で検索して知りましたこの世で生きるのは難しい
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お薬をください涙枯れるまで泣いてる暇は今は無いです
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