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木陰なら涼を求めて留まれり 雲成す影にはそうもいかずや
8
ぽっかりと駅の方だけ晴れていて用はないけど靴紐を結う
11
砂時計からさらさら音がしているのを聴きじっと思考を止める
6
苦しいと書けば苦しい、苦いと書けば苦い、苦と書けば苦
4
遅刻するかここから逃げるかまだ未定 だから連絡しろと言われても
4
十五年書いたブログが消えた朝この
清
(
すが
)
しさはどういうことだ
13
休みの日は疲れるし休みじゃない日はもっと疲れる そんな感じで
3
自分のね 心は潰した きみの子に 微笑んでたのは 本当と思う?
2
異邦の地 骨を埋むる 死出の旅 捨てる祖国も 家族もなく
4
払えども なお払えども 眼前に 何故かまだある 振込通知
13
外用のタンクトップを全洗い 出ないつもりで 何故か晴れてくる
8
窓際のおおきい座椅子をひとりじめ 猫用まくらに ねこは身を預け
8
いさかいの翌朝にいう「おはよう」に少し間がある
夫
(
つま
)
の「おはよう」
13
いさかいの翌朝にいう「おはよう」は一か八かの小さき
一歩
(
ひとほ
)
13
一回
(
ひとまわ
)
り小さくサツキを2本程
俄
(
にわか
)
庭師で体が
軋
(
きし
)
む
20
マスク取る日常戻り薄化粧 日除けの帽子は深めに被り
14
勤務中 ヒマワリのタネで全員がヒマつぶす職場 他にあるまい
10
ポケットの奥底にある重力の 行き着く先が誘蛾灯でも
5
風吹けば空に浪立つ藤の花返らぬ春の
余波
(
なごり
)
なりけり
9
心持ち一つで変わる酒の味風のかほりは肴にもなり
7
歌詠みで
他人
(
ひと
)
の生き方垣間見る改めて知る短歌の世界
21
目が覚めておはようと言える歓びよ 犬は喋らずただ「わん」と鳴く
8
直感を信じてハズレた時だって自分を信じた自分を誉めよう
9
唐錦竜田の山の夏衣色はひとへに緑なりけり
8
生活が困難コロナ後遺症5類の移行から一年も
3
蹴飛ばした つもりもなしにタンス角 駆け出す朝の一歩目遅れる
10
3週目ついに不調が出始めて私も生き物なんだと知る/煩う・患う
9
「絶対にわたしより先に死なないで」たったひとつの願いで縛る
10
何もかも 上手くいかぬと 泣く君の しょっぱい泪に 甘味を添える
7
日の出前写したような縹色 朝だけ会おうよおやすみツユクサ
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