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午後六時、午睡のあとの碁盤には五目前から誤算がひとつ
2
連休も仕事の私 帰省した娘と散歩 五月夕方
8
柔らかく萌ゆる若葉の切れ間より望む湖上に小舟きらめく
11
長いドライブの後ラジオではまだ騒ぐDJため息で消す
1
白球を投げ、打ち世界で活躍す 幼き日の夢今も変わらず
3
馬車に乗り新郎新婦進んでく 夢幻の世界に迷い込みたい
3
あの人か 背格好似る 前の人 人違いだろ 初夏の街で
3
新緑の香りに誘われ集う人 笑顔の花咲く東京・恵比寿
3
死にたくなる 事はないかと たずねても 「
無
(
ね
)
ぇ」とひと言 こどもの日
9
陽を受けて苺パックで舞う金魚紅の赤さで競い重ねる
2
これほどに地震多発の日本なら天空の城ラピュタで暮らそう
4
石段の足には落ち葉目に緑だんだん死んでだんだん生きる
4
けっきょくは メガネも五感も このせかい うけいれやすく ひずませるだけ
11
「婚姻は、両性の合意のみに 基いて成立」する 一妻多夫でも 合憲よ
4
これからだ真の休みはこれからだ!まずはクリーニングに服を出す
1
手作りのケーキをお昼がわりにし案外良さげな休みなのかも
5
丸2日寝こんでようやく起きあがりどうしてこんなことになったんだ
0
進化って 居住環境 適応の 集団でなけりゃ 存続しない
4
いけめんを はべらせていた りゅうぐうじょう うらしま花子は おもいでにいきる
5
壁紙が普通なだけで少しだけ安心するの単純かな
1
吹き渡る風の薫りて川端は白き
野茨
(
うまら
)
の青空に
映
(
は
)
ゆ
4
ワガママに振り回された一日は「子どもの日」だと言えなくもない
17
朝の道いやだいやだと園の前言うなればこれも風物詩かな
6
尾根道に初夏の風巻き上がり 我が気鬱ごと吹き散らしゆく
9
再三の黄砂に出向く洗車場さくら花びらどこからか舞う
15
食卓にピザと味噌汁、生春巻き居ながらにして世界を旅する
6
休日の予定ない
時間
(
とき
)
ミルでひくコーヒー入れて潰しませんか
2
君とみた 海をひとりで みているよ。 あの日のように 今日もきれいだ
5
日常に 追われるからこそ 辿り着く 昔からある お寺の空気
7
フレンチの トーストをば 作りにて シナモンなぞを かけながら食らう
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