甘やかな痛みよ恋は終わりゆく夏虫の鳴く静かな朝に
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いつの日か撮った貴女との写真 後ろで咲いてた禅庭花ニッコウキスゲ
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そういえば 今年の七夕 家おれぬ ちま猫ちゃんと 彦星織姫
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わあ、綺麗! 天の川いろの羊羹だ! 京の和菓子の 雅なるかな
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口下手くちべたつぼみのままの私見て 並んで咲いた彼は向日葵ひまわり
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水害の ニュースを耳に 熊本の オクラを刻む 祈る気持ちで
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良い母になりきれぬまま見送った 宝を乗せた長距離バスを
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日本で 五指の 大物2人に 来週遇う 夢か現実か 溢れる涙
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あてのない休日目覚めの雨音に 得した気分で寝返りを打つ
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愛をもって神にえがかれた世界なら 愚かな人さえいとしいはずだ
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美味な菓子 誰かと分けたく のこしてる ねこが欲しそう 君らにはやれぬ
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月餅の うさぎのシール愛らしく 完食するまで 箱に貼っとくね
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四年ぶり義父母逞し車中泊 北の大地をイージーライダー
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強風で押し倒された唐黍を起こしてはもぐ まだ白き実を
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胡座の中に 馴染みの猫を座らせて 釣り糸垂らす 息子の週末
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釣りたての豆アジ捌いて南蛮漬け 作り方など教えてないのに
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復刻版古いSF映画見る 今の技術と変わらないじゃん
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足元で図書のやり取り出来たらと陸橋坂越え日盛り避けて
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そっけない君に好意を伝えたい 好きバレしろと短歌をうたう
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座るとき 腕と腕が触れる距離 私のことが好きってことなの?!
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赤ちゃんて 愛の結晶なんだよね? 共に暮らせず なんで授けた
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靴下が濡れ 換えを忘れて 靴の中で冷えていく温度
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泡のよに 浮かんで消える 短歌うたたちを そおっと包んで 記憶のカケラ
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みずみずしい りんごのあまき芳香を 深く吸い込み 朝がはじまる
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むらさきの 雲居くもゐひき荒南風あらばえの 吹きすさびては夕立風ゆふたちのかぜ
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夜明けまで掃除していた疲れには眠剤無しでちゃんと眠たい
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遅くまで眠っていよう。また今朝も上階の音とても元気だ
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上階のあるじ深夜に騒々しい吾も風呂場の水垢を取る
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義兄にいちゃんと 呼んでみなさい 万太郎。 竹雄のいない 朝のらんまん
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信康の荒れた心と アメリカ兵 壊れた心 何処へ行く
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