もういいかい? 木から顔放し 振り返る まだだってば聞くなら振り返らないでよと まだ隠れてない君が言う
0
夏夜空 彩るように 煌めていて 爆音の音 花火の光
0
ねぇ知ってる? 桜の花びら 地に着く前に願い想いつつ 掴めば願い 叶うんだって。
1
育ちゆくあなたの姿を見守れば、贖罪になれと願う心よ
3
自己愛が床に着き増え、「おお神よ、許し給へ」と博士は震え
1
「愛されたい!あんな奴より」と思うから 僕は愛されないと知ってる
2
お前が嫌いだよ 地獄の門のまえで天国に突き落とすほど
2
水口祭に黍団子 皆一人ずつ配られた 解散直前に微かに動かす頬
2
知恵詣制服まとい地図を持ち階段前の写真にパシャリと
4
下手くそなぼくにあわせてくれるのはあなただけだしスマブラしたい
2
桜見て出てくる感想「きれいだね」感受性の皿底の浅さよ
2
当たり前オムライスの味おいしいの君がいないのも もう当たり前
0
溢れ来る この不安感は 何ですか? この頃の僕は 支配されてる
1
車住みam͜a͉zon倉庫で仕事して満員電車で世界一周
2
リクルートスーツを引き裂き床を拭く 汚れ取るには白い雑巾
1
ひとりでは 黄昏の路 歩けない ねえ、もう良いかい 良いと言ってよ
5
社会性、その完成度を語るなら蟻の足元にも及ばない
1
桜の木 見つめりゃ肩に 手置かれて 「攫われちゃうぞ」「逝かないでね」と 言われた日々
0
ささやかなSOSを歌に込め宇宙に託す誰か拾って
3
もし願い 叶うのならばと 手を合わせ もう一度君に 会いたいと願う
1
歌を詠む、って何でしたっけ そういえば今日の帰りは小雨でしたね
0
恋をしたように思われる歌を詠むこともできます、というだけ
0
その指の感触も知らないままに分かった気になる怖さがあって
1
あの人への気持ち全て消したくて 手にした薬は甘ったるい
0
春の日の急な雨にも折りたたみ傘を黙って差せる貴方が
1
無造作に『ぼくたち』なんて複数でくくるなお前はひとりで落ちろ
9
「カラスだよ」空いた穴見て、言うアナタ。 「そうね」とワタシ。後ろ手にキリ。
0
ほどけてる靴ひもわざと結ばずに君を待ってる花の降る朝
1
好きなだけ ただ好きなだけ それだけで なぜこんなにも さみしいんだろ
1
桜じゃない花びらだったものを踏みつけて春の足音とする
0