帰路バイト 時代変わって 寺バイト 電子雅楽で 生み出す日銭
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スーパーな富岳で演算進めたら地球の未来百景のぞめる
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青い鳥ツイッターは 産んだよと告ぐ 小さな手と コレは必需か 三十五マルコウへ問う
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窓際でブレザー脱いだ君の腕 無垢で透明恋した教室
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息継ぎに舞い戻る街そこは夜 白昼は夢 姿隠して
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あさやけとゆうやけの色は同じで、だから「時間」はないのと同じで
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沈みゆくふねを脳裏に浮かべながら茶店の椅子にしりを沈める
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葉櫻の雨に洗はれ輝やける新緑の道すがし風過ぐ
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立ち上がる雲の白さや梅雨晴れ間 植田のラインみどり眼に映ゆ
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噴き出した赤の滴る自己愛をラッピングして夢として飼う
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‪選ぶメニュー選ぶメニューがことごとく売り切れの日はちょっと誇らし‬
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雉撃ちて 放水浴びし 菊の花 今日の始まり 告げる音姫
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うららかな春の光につつまれて凍えた鯖はかーでぃがんを脱ぐ
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整数解のひとつみたいな君を目で追ったときには始まっていた
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終わりさえ 見えていなければ それで良い 気付いた時には もう見えてたから
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生ビール 深夜営業 何杯目? 語る夢とか 心は大きく
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愛せても 愛せないような 二人だけ 世界の真ん中 取り残してね
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舐める手の 溢れたカクテル 君のため どの舌でその 甘味味わうの
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上辺だけ 仮初の恋の 楽しさを 知った最後は 甘い蜜地獄
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きみの言う 俺のものじゃない 当たり前 気分が良いね その時だけは
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噛んだ跡 見た目にこそも 見えないが ヒールと同じの 痛みどうしてくれやう
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ソバージュの 香り高くて むせちゃうよ あたしの髪まで 染めないでよね
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今頃は 誰を思うの 電話越し 誰でもないなら 良かったのにな
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明日こそ行くんだきっと明日なら今日とは違う私がいるはず
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あじさいは朽ちる花弁の色だけで退廃語るだから美し
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とめどなく 崩れて溢れる 感情が 最後に壊すは 真綿の言葉
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ずるい人 貴方がもっと 悪くあれ 半端な優しさ 本音ぶつけて
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愛おしい私の全てを吸い込みたいって言ってる空気清浄機
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骨壺の中身ひとかけくすねたの 砂に潰して時計にします
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一夏の花なりたい来世には 来るたび夏は感じなくなる
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