霜焼けの兄を真似してもち肌に保湿クリーム塗りたくる下
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朝ラーの誘惑に勝ちコンビニへ 駐車場にてスープ飲み干し
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静寂の夜明けを破るトラックの重低音とくしゃみ一発
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おがくずの 下にうもれし かぶと虫  冬のあけがた かさかさ春待つ
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また春が来るのを僕は知っている 冬の大地に眠る種のように
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朝起きて 友のバトンを受け取った。 走り出すのに理由をくれた
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無機質な機械の声に救われるまだ世界には愛が足りない
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「待っててね」口約束のプロポーズに 呪われた僕は「新婦友人」
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無我夢中 手足は時間の海泳ぐ 秒針のすき間に意思の通り道
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「おはよう」と 「いってらっしゃい」 「ただいま」に 「おかえりなさい」 少し幸せ
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美しく気高い月が怖くってビルの隙間に慌てて逃げ込む
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そばにいるぜ(ほしが落ちたら眠りたい)落ちるまでには祈りつくすぜ
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IQが180あるオカマです。ホワイトハウスをハッ◯ングします。
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いつもより少し遅めのバス停でいつもと違う顔ぶれの列
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モノクロの写真に在りし色彩を見る祖母の目に広がる花野
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風になる犬と駆け出す少しだけ浮力を授けられた心地で
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悲しみが沈むまで待つ上澄みの水面へとまたひかり差すよう
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ほのおはくさにつよかったこと思い出す元は手紙も植物なんだ
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「平成の海ってあおいよね」なんてきみが言うから・水色革命
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正統な愛し方ってあるんだろう 我流の僕は正しくはない
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ナイショでねお願いしますと ほほえんだ ひどいななんで僕には言うの
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ベタだとは思ってますよだとしても髪でも切らなきゃやってられない
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ほんとうにばかだな僕は 泣くくらい好きならちゃんと言えばよかった
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分からないそんないっぱい分からないやりたいことは心が動く
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長袖に 模様をつける雪の華 咲き乱れても 跡も残さず
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切れかけた蛍光灯が瞬いてSOSを打ち続けてる
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文明を引き継ぐために人間を生まねばならない程度の文明
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レモンサワーよりも酸っぱいことをしよう それでも僕は君が好きです
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この香水君の匂いがするねとか そっかもう使ってないんだもんね
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海賊と呼ばれた男の下巻では命張った男たちイランへ
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