言葉なく心動かず歌よめずそういう朝も認めてあげよう
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こちらへと羅針盤の指す向きは 樹氷の森の白き嘘なり
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幾段をかぞえることは諦めてこの一段をなんどでも踏む
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芽吹く音いちじくの木に生命ある バッサリ剪定ためらいのこる
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午前二時 早く寝ねばと思いつつ アマプラで魅入る BS時代劇
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始発電車、まだまだ寒く目的地まで、無言の冬眠
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日記帳 過去も未来も現在も 僕の足跡ふらつかぬよう
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娘来て三人で飲むコーヒーはアメリカンなり。分量ミスか?
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老いぼれた 姿でいても 心では いまだ青春 わからぬように
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鳥だって 冬は寒いわ 巣に籠り 細々生きる 我ら同胞
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デジカメを 退職祝いに 子供から もらい喜ぶ インスタジジイ
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暖冬で 冬の寒さも 小休止 野鳥がはしゃぐ 木々に留まりて
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退職後 年金暮らし 趣味三昧 いいようだけど そうもいかない
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人生に プロアマチュアは ないけれど 経験積めば 多少先輩
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高齢者 年季を帯びた その顔は よく見りゃ素敵 かっこいいです
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高齢者 いつのまにやら 仲間入り 若いあなたも もうすぐですよ
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退職後 仕事もなくて 散歩する 土手に寝そべり 空を仰ぎぬ
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今日こそは 清く正しく 美しく 失敗しても あきらめぬよう
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勝ち組か負け組なのかは知らないが カラスは今日もカーカー鳴いている
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ポケットの中から手探り手まさぐり たくさん出てきた去年のドングリ
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Tシャツの裾のあたりを引っ張って笑った君を 轢いた快速
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BLBベーコンレタスバーガー ポテトと野菜の氷抜き ケチャップ一つ、いつもの呪文
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思ひ出が 色褪せるのは つらいから 痛みを増やす リボ払いにして
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九パーと五パー 二十になってから広がる世界
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立ち上る湯気に気持ちを溶かせたら天井までは上がってくかな
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夢一途 あの娘を想う 道すがら 空を見上げて また涙かな…
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朝焼けの通勤列車で名も知らぬいのちの主役とクロス・オーバー
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母さんは初めて食べた味だから半分残して明日あすの楽しみ
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思いつく心のままも 細やかに心重ぬも うたは愛おし
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実習で一度作ってそれきりの「大根サンドフライ」のリバイバル
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