ビー玉に乱反射した光とは正反対の曇った笑顔
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幸福は破壊されると知ったから、苦しみだけを味わっている。
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布団にさえ嫌われている気はするが、立って眠ることはできず。
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ふとすれば、卑下しがちである。枕様、私に使われ労しきかな。
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プリントを回すときふと触れた手の汗の理由を君は知らない
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わたあめのような入道雲の下ぜんぶを夏のせいにしている
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心という臓器を摘出できないか考えている、心の中で。
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キャラクター ついてる時計 欲しいとせがむ 夏の祭りの 懐かし里子
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「(申し訳ないな…)…。」「(迷惑かけるから…)…。」そうして声は殺されていく
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好奇心 数多あまたのベクトル携えて 可能性だけひらいてく、行け
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「コンセントだってセックスできるのに。蛸足配線なんてヤリマン」
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機種変更、グーグルカレンダーを入れてみた 同期された昔の記念日
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思い出せないこと、昨日の夕食 忘れられないこと、五年前の夏の空
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月を見て 死んでもいいわと 呟いた 愛してるのなら 目を見て言って
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「未完成」なんて呼ばれる完成の予定もないし欠けたつもりも
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食後には リップ直して 好いイイ女? 孤高の夜は 帰るだけなのよ
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お一人様 カウンター席 仕切られた おもいおもいの 食事満足休憩いやし
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家庭の味 イタリア仕込みの チェーン店 サラリーマンも 学生たちも
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言ったって変わらないでしょこれからも だったら黙って我慢するだけ
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野良犬も息を潜める午前二時 境を失くす 恋と憎しみ
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ドラッグとしてのあなたは優秀ね4年経ってもまだ抜けてない
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B面の方が好きだと通ぶってみても友達にはなれなくて
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口もロも□も変わらないように君とソフレもほとんど同じ
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さよならと 去りゆく熱を つかまえて 布摺れる音さえ 愛おしく想う
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FREE KISSES/FREE SEX 血の色のマニキュアはまだまだ乾かない
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バッドリー バッドな意味は ないけれど 君が欲しいよ 最悪なほど
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レールのない道を走っているみたい 心配性だからバイバイ 
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湯の沸いた風呂場が怖くて放置して夜明けを待ってる待つしか出来ずに
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そばにいて 手と手を繋ぐ 幸せを 求め疑り 汚し交合う
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指先が紡ぐ三十一音の自慰でどうにか息をしている
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