「好き?」と聞かれて「好き」と言う。「何が好き?」だと、君ではないけど。
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ひっとりと掌にのる雨蛙 重さでお前が生きていると知る
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「変わるから。」 頑張ってください、毎度あり。 何度めなんて 言わないからね
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愛してる なんて言葉に浮かされて 舞い上がっていた 日々よさよなら
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田んぼから夜な夜な響く大合唱 カエル議会は紛糾の模様
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好き、嫌い、放っておけない、許せない、忘れられない、以下、繰り返し
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皆鼻と口を覆ったディストピア ノースリーブの季節が来ても
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ありったけの青飲み干して透き通る心は全部あなたにあげる
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金曜夜 週末幕開け 夜更かしや めぐる思考と 落とさ生まれる短歌
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泣いていたパジャマの君も好きだから そんなに笑うとすこしさみしい
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ぬばたまの一晩中よひとよひとしのひつつ有明ありあけつきむかへぬるかも
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強酸とグレたマブダチ、工作員ブラック青り金稼ぎする
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なまくらの太刀にて首を斬られつつあるや我が身の苦しさは何
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さびしきにかたすべきひともがな なみだすべきひとらまし
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灰皿にするため買ったハイボール こんな味だったけな
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白い壁そろりそろりと伝う蜘蛛頑張ってるねと迷わず殺す
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諍いの 限り知らずか 海向こう  平和謳歌は してられないか
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つらいも新玉あらたまはるとも散歩ありたのしさ
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父さんの肩から見上げた星の音は 1オクターブ高く聞こえた
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石鹸も キレイキレイでも 誤魔化せない 貴様あなたの生き血 刺青みたいに
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踊ろうよ後の祭りと言われてもきみは太鼓をわたしは笛を
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煎餅布団の適当さに惹かれる夜もある
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太陽が 向こうの夜に 帰ってく これから来るのが 夜だと言うのに
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夜が好き「明けない夜はない」なんてなんの救いにもなりません
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ざわついた 胸の奥底で 叫びだす 本当は嫌で 見栄プライドぼろぼろ
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電話口 母と八割 喧嘩腰 いつまで経っても 子でいたいから
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あゆめる敷島之歌道しきしまのみちのそのさきさきくあらなむ そのみちさき
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夏空の積乱雲を綿菓子と思うた頃にはもう戻れない
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夢にまであなた出てきて泣いてるの あと少しだけ好きでいさせて
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初鰹 カツレツにして 食べちゃいたい 勝つのは初夏の 細波さざなみかしら
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