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ねこの前かがんで話しかけたなら ズボンの紐で遊び始める
17
知覚過敏様がお去りになられまし 朝のカフェオレ美味しく飲める
6
何か見て立ちつくしたり真っ直ぐを無視して歩く子らの自由さ
10
地獄行きの切符を二枚買ったから明日は君に会いに行かなきゃ
9
ビワの木は挿し木してから二十年 今年もたわわに大きな実を付け
17
前向きに練習をするしかないと負け越しの首位攻防戦で
4
休出も 役に立たざる 先月の 報酬見つめ 転職を決め
9
連敗は反撃及ばず痛恨の失策あゝのサヨナラ負けに
3
中尾翁 アクの強かる 豪傑は 初夏の日射しと ともに出立ちて
6
他人が自分のなかで大きくなるのが怖くて線をひいている
6
定年後再就職をする若さもうない介護もう逃げたくて
8
爺さまはこわごわ歩くリハジムを テニスティームのロゴのシャツ着て
10
日の光楓若葉に照り映えて木の下陰も闇なかりけり
8
百七の誕生祝いろうそくを 吹き消す伯母の真面目な横顔
14
原因と結果はいつも決まってる わかっちゃいると蟻に呟く
3
ラベンダー 直線の茎 跳ねるよに 背伸び始める 空に向かいて
9
いいことも良くないことも同じ数 毎日起きて私の一日
7
カーテンを通して朝の気配あり 地球の自転今日も止まらず
8
補聴器を片耳つけた母といて 聞こえぬ辛さを聞いてる辛さ
8
父親も洒落者だったと俺を見る 十三回忌の法要の前
4
今日もまた新書一冊を読みたれば一首に詠ひて記憶に残さむ
9
黒猫じゃなきゃ良かったな 寂しさを埋める夜中に見失いそうで
9
「同伴」て 言葉にいちいち傷ついて だけどそれしか 需要ないのだ
6
遠い場所、君の眠りに良い夢を ひとりぼっちの夜に祈った
9
生きていくただ人して生きていく それもまた難しくて夕暮れ
9
明日は退院喜んで絵を下手くそも妹ヘラブレターに添える
5
明けぬ夜 なんてないよと 言う人は 朝が嫌いな 人を知らない
5
歌詞なんて わからないのに 聞いている 奮い立つため マキシマムザホルモン
5
明るい子 空気の読める子 演じてる 惨めに布団を 握りしめてる
8
音楽に 詳しくなくてもいいじゃない そう言い聞かせ聞く 音楽に泣く夜
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