大丈夫 いつだってキミを守るから 心配しないで 冒険してね
5
需要など関係ないわ着る食べる好むもすべて私が決める
1
愛、愛よ。そこにいるのか、見えぬのだ。出てきておくれひどく寂しい
0
ヒメジョオン暑くも寒くも無い日には手ぶらでいようと言いたげに立つ
6
夕刻過ぎのえも言えぬみぞおちのざわつきに名を付けるなら
2
民度とは ゆがんだ口で 豪語する あなたの民度 いかがなものか
0
カバー裏 君の消しゴムに恥ずかしそうに 書かれた名前は僕じゃなかった
2
如月にミンミンゼミの大吹雪 春に抗え最期の吹雪
1
昼ごろに お腹が空いて 出てみたら 南半球から 帰ってきました
0
顔のしたなべてどくろとおもふときほのかに白きどくだみの花
2
褐色の洒落た名前の黒糖のいつかの夏に食べた蒸しパン
6
UTAKATAの 心優しき住民の 愛しい言葉で 励まされる日々
9
日曜日 窓から青い風が吹く まだまどろみたいよ 夏の始まり
6
三次会相容れなかったお互いの心が少し溶けた気がした
0
帰り道 夜風に押され夏のペダル スイっと星まで寄り道しよか
8
メンヘラが優しい人と付き合って薄れゆく殺意キロクだけでも
1
‪計算で切り捨てられた小数点以下はそれからどこへ行ったの
10
あなただけは何も知らないままでいい 今夜こぼれた涙のいろも
4
多摩川を流れるはずの水滴が車窓について都心へ向かう
4
フライパンへ油をひいていくように路面が光りできる水たまり
1
手足からぽろりぽろぽろ朽ちていく これでようやく綿雲になれる
1
早いうちに閉じ込めておけばよかったな ※この物語たちはフィクションです
2
「生きていて」儀式のように乞い願う 百遍は見た最後の書き込み
3
何もかも陽炎だったというならば少し笑える気がした、九月
2
またいつか。君が笑って幾星霜 今日も愚直に信じています
3
夕暮れのロマンチックな海岸はあなたと見たから綺麗だったの
0
脱ぎ捨てたパーティードレスの皺数え 酒と飲み込む傷心の痛み
0
揚羽蝶育てた恩など露知らず 自由に飛んでけ幸せになれ
3
夕立ちをあつめて速しあの川の流れのごとき我が涙かな
1
絶望まっくろで爪を塗るのだ ほんとうの僕を誰にも見せないように
3