いろいわ  フォロー 1 フォロワー 1 投稿数 16

曇天に霞む桜の花びらの脇の緑が主役の気温 

夜桜の下で集った青色のライトアップはぼくだけのもの 

スキー板履いたつもりでづかづかと歩く夜道の風の冷たさ 

街灯に照らされ三つに伸びる影 僕の歩調で輪廻転生 

杉の木が消えた春って思うほど幸せじゃない静寂の朝 

終末といえば夏でしょ砂のうえ手を重ね合い空を見るでしょ 

この声は何の鳥かとグーグルに尋ねて知ったあの鳴かぬ鳥ホトトギス 

真っ直ぐに私に向かうカモたちがかわいくもあり悲しくもあり 

「咳とかの自覚症状出てないし…」罪悪感を消すおまじない 

虹を見て不吉と思うその気持ち今なら分かる花粉光環 

シラサギか珍しいなと川を見る日に照らされて光るプラゴミ 

アイロンで直せなかった癖っ毛も今日は一緒に連れて行こうか 

足音をむやみに立てて父の聞くテレビの声に抗ってやる 

コロナ渦も令和も知らないガラケーに今朝も明日も起こしてもらう 

音がもし見えるのならば高音は針、雑音は浮かんだほこり 

常識が分からなくって怒られたあの日窓から飛べばよかった