嘘つきな くちびる ゆび先 長い髪 まんまと僕だけ心乱れる
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キミのにいつも映るは光る箱スマートフォン 真正面でつぐむ『あたしを見てよ』
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焦らずに 無理して選ばず そのままで いづれ諦め 大人になるの
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六月の風のぬるさに近かった 半目で眠るあなたの吐息
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冷凍庫開けたらアイスが入ってた 数日前の自分を褒めたい
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紫陽花の碧とは違うため息の あなたの心の色は遠くて
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正義はな もやのかかった ぬくもりや 正気でないと 手放されへん
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他人から期待されてる役柄を演じてこなしてやり過ごす人生
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「あれ」が「これ」になるよう「あれ」が「これ」だよと言い続けて「これ」になった「あれ」
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われだには二度ふたたびこのまれるまじ くるかなしのにしあれば
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プレステ3 マッ缶片手に 付けてみる もうすぐそこだよ あの頃のまま
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君のあざ 綺麗とぼやかし 抱きしめる この温もりさえ いづれ離れる
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ひと夏の 恋に冷めても また熟れる 我が紛いない 虚しき本能
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気苦労わづらひおほにてなぐさむるものはふる言葉ことばばかり
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代わり映えしない毎日粛々と小さいことに喜びをみる
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魔女になる ねるねるねるねをねりにねり ねるねるねるねるねるねるねるね
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新宿駅 丸の内線 ホームにて どちら行きですか? 荻窪友達日吉彼氏
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なにを見て なにを考え ここまで来たの? ここから先は どこへ向かうの?
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‪生きる希望は無くてもギターを弾くように生きたらそれでいいと思った‬
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ホームランバーのあたりを見せたくてホームランバーばかり買う夏
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字余りの余白のような関係で定型詩にはならない きっと
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僕は詩が書けないのです 雨が降り続ける君の部屋にいたとて
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‪幻肢痛かもしれない背中が痛いきっと翼を失ったんだ‬
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愛してる 言えず仕舞いの 十七年 チンして食えよ お父さんより
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近所にあるラーメン屋さんが夜更けまでは営業やっていなくて良かったと思う
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入口いりぐちちかくにくるまてつれば、苦労わづらひすくなく荷物ものはこ
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羞恥心 その場一つの 歯痒さは 難波の喧噪 または談笑
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アナウンス ともなく流れる ハーバーランド ゆらゆら君の 笑顔と帰ろう
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好きだよと 伝えてみたら違ったの あなたはあたしの なんだったんだろう
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日曜日 夜の狭間の 深淵で 踊り踊らされ 月まで届け
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