ぼうぼうに 伸びてた草を 焼き尽くす 広がる野原は 黒じゃなく赤
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ぱちぱちと 火花を散らし 燃やしてく それは野焼きの 様な脱毛
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この歌で君を切り取ったとしても永遠などには程遠くって
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山際を白く染めゆくあの花を 僕は確かに知っていました
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さよならを告げる誰かがいないのは 僕のひとつの幸運だった
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この声を生まれる前から知っている だからわたしは、子供のように
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回転す地球を撥条に跳ぶ君のコペルニクス的転回かな
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端末に通常速度で焼き付ける 君を愛する儀式のように
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ここはもう身を投げられるビルもなく空の青さが目を焼くばかり
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帰らせてくださいあの日の駐車場 青いアイスをなめていた頃
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おもむろに打ち込む日記アプリでは僕の心はわかってくれない
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何思う白墨の骨 風に鳴る 無声の頭 虚ろの眼窩
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ひらめいた青に煌めく蝶々は 脆く儚いピン刺しの君
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宵闇の笑う声のみ響くのは 別れ惜しいか彼岸の境
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朝ぼらけ さざめく白波 夢を見る 残る君の香 泡沫の恋
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迷惑をかけても好いよ鏡からメープルが溢れ落ちるみたいに
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スカートを揺らした風に誘われて 少し気取って歩く夕方
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春が来たことだし恋の話でもしよう 風が赤らむくらいの
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天井から聴こえる、上に住む人の忙しない春に少しエール
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善と悪 光と闇の 如くにて 善を選べよ 白日の下
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彷徨える 穢れた思い 浮き出させ 漂白すれば 記憶も消える
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愛しては ならぬ者には さよならを 愛するべきは 家庭の中に
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人生で 敵と思しき 人間は 多勢に無勢 遣る方もなし
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欲望は 金や女に 飽き足らず 力を求め 戦争起こす
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微塵さえ 疚しい思い 持たされば 恥じることなし 神の御前に
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悪しき者 誘惑の矢を 手に持ちて 右手右足 打ち抜かれても
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真実は 常に厳しく たじろがず 堪えられぬ者 去るほかになし
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偽りて 神の御前に 進み出て 恐れ慄き 無視されるのみ
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幻よ 消えてなくなれ 現実が 日差しの下に 晒されるよう
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ゆっくりと 闇に引きずり 込まれてく 走るドナドナの 荷馬車のように
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