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偶然に本屋であった 何読むか気になりにわかストーカーになる
5
このツラさ 死んだと思うことで君 忘れられるか 儚き夢よ
4
我が名前住所年齢ふせてこそ胸中さらせる投稿サイト
4
いつの世も朝待ちわびる人の多きを知り得ても気持ちはあけぬ
5
万引きの 母に抱かれし 幼子の 笑顔が辛し 昼休憩
4
僕たちがあの日に生きていた証 シャープペンシルで書かれた手紙
6
星の海渡って君に会いに行くどんな悲惨な結末でもいい
4
白湯を飲む歯磨きしたあといくらでも飲んでもいいから白湯を飲んでいる
2
白湯を飲む白い水を体内に取り込むすると白でなくなる
2
散歩中道路挟んで目が合った 時間が止まる僕とノラ猫
7
友に書く伝えたいこと溢れ出て 最高記録便箋
10
枚
7
辛
(
つら
)
いとき自分の気持ち
鼓舞
(
こぶ
)
をする なんとかなるさ、どうにかなるさ
2
この先にどんな困難待ってても 笑顔でいれば道は開ける
3
滅多に振らない雪の中にかすんでいった平成みたいな、君
1
一番の観光スポット避けるのは次また来る日夢みたいから
3
もういない二千七十いや待てよ輪廻転生しちゃっていたら
2
金色の誰かの明日を背負いこんで今日もあなたは輝いている
4
ワンルームジョニ黒グラスにとくと見よ高等遊民ここにありけり
1
夕飯に青椒肉絲望むれどたけのこつらし独りのスーパー
2
親子ほど 年の離れた 同僚と 夜のサイゼで 独身気分
8
履歴書の自己PRを得意げに書ける人生送ってみたい
5
君が旅立つ方角に日が沈む 燃える夕焼け餞のごと
8
スカートをめくりしときに すきまから 見えし花弁は 赤く染まりて
2
紅色の 林檎はスロー モーションの ごとく腹の 底へ沈みたる
2
出来合いの泥土でつくるデザインはでたらめだけが出尽くしている
2
感情を振りきっていけ振り向くな足を止めたらしかばねとなる
6
仕方ない「仕方ないんだ」ふざけるな胸の内側恨み抜く神
2
湧水の振りした水道水を詰め早緑匂う丘へと向かう
5
町内の懇親会を予約する 三年ぶりの店長の声
2
久々に 夢に出てきてくれたなら 朝まで
幻
(
君
)
を 抱きしめてたい
4
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