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行く当ても なくさまよった 僕たちは お寿司をほおばる こぼれる二粒
4
善人の言葉の棘がささる時 来る朝だけが良薬と知る
17
物思い ある夜はお湯に囚われて 冷めていくのに出られぬ湯船
8
あめつちを
狹
(
せ
)
におほひける
厚雲
(
あつくも
)
の
狹閒
(
はさま
)
をとほす冬の
鈍影
(
にびかげ
)
4
豚汁を温め直す湯気向こう日の出早まり睦月も去りぬ
15
乗り遅れ あぁと思った だがしかし 時間あるから 散歩してみた
3
「遅
(
おそ
)
よう」と起きてきた夫
(
キミ
)
ふと見ると 前もうしろも 髪の毛バクハツ
5
この世界全人類が死に絶えた夜はぐっすり寝れる気がする
4
洗濯を終えて戻った ねこ母を 寝ていたはずのわが猫
(
こ
)
らが待つ(おひる)(早いよ)
8
安売りのミニトマトとても甘くって ピクルスにするのもったいないな
6
夢でしかもう会えないので 杏露酒飲み干せるうちに飲んでおこうか
5
ピュンピュンと音がしそうな勢いで芽吹く若葉を子の如く
愛
(
め
)
づ
16
ひんやりと洗濯物は乾いてる乾燥注意今日も発令
8
ててなし子 お前のかあちゃん どこへゆく 俺の届かぬ ところへいくの
4
幾千の人の想いが歌という星々となり空を満たした
10
立ち止まる 大空の青 春風を 添えて心は またあの頃へ
4
出勤の前の洗濯干せず出て洗い直しはもう何回目
6
われ鬼よ 手足ばたばたおお向けに 鬼面めがけ子の豆きびし
10
放送後 一週間は見れますの 期限山積み今日も倍速
8
和菓子の
音
(
おん
)
って知ってる? ムスコよ 我が師の恩だよ
11
マルじゃなくていいよ だなんて お誕生日のケーキなのに
9
運命の人があなたと思わない アミダが選んだ運はあるけど
5
明けぬれど 冬の
朝
(
あした
)
に音なくて
凍
(
し
)
み
凍
(
こほ
)
りける
澤
(
さは
)
の
細水
(
ささみづ
)
8
空冷えて 亡き父の声 きこゆかな 月見ゆるまま 汝があるままに
9
大寒の陽射しはすでに春めいて雪掻きする手に額の汗たる
11
今日もまた響きし歌を詠む人よ 友にして欲しもし会えたなら
25
彼は言う。「殺し続けろ心などそのうちぐぅとも言わなくなる」と
4
決めたこときちんとやろう デジタルの時計の真面目見習いなさい
5
魂が触れあったとも思う
人達
(
ひと
)
ランチに弾む言葉の愛し
4
雪の
夜
(
よ
)
に月は高くに上りたり 家々かすかに照らしておりぬ
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