祝福と慰め交差我がLINE ビックリマークがやたらと踊り
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我が友は片やテレビの常連で片やコロナに感染二度目
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広い風呂ゆったり浸かる旅の宿酒と語らう 夢のまた夢
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目に沁みる空は光の集合体 雪は孤独の集合体だ
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他人に泡立てを任せる生クリームにでもなりたい 可愛い顔して
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二十歳過ぎれば失効する、名のない私の特別な若さのタグ
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血液のように電気を吸い込んで都市が火照っている冬の夜
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ただ祈る 雪が降らないその街で 君が一人で凍えないこと
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この冬も出掛ける予定特になし 急にもたげる旅心かな
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上の角 折り目のついた本を借り 下も折り君へ 往復書簡
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僕はいずれ 殺されるだろう がんという 道を外れた 僕自身に
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生きている この感覚が 苦しくて 深酒そして 気休めの鎮静剤クスリ
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ロキソニンはんぶんこしよ、早く帰った吾子にささやく
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白雪もわが身もいたくふり降り・古りぬれば思ふことのみ原の里
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ねえ聞いた? 静かな声のあの人は、誰かを救う歌になったと
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生きるにないと思ったこんなこと 君のマントを羽織るよ見てて
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着ぐるみに愛想笑いをする子供 人は愚かと地をつつく鳩
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震えても飲むのは 冷たい水がいい 雨 本質を見透かして 雨
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君は今 夢の中だけ 逢える人 忘れたいから もう出てくるなよ
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僕はただ 君を好きに なっただけ この無常感 この絶望感
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横になると 君が頭を よぎるから 暗い部屋で ひとり起きてる
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さみしいか 歌を歌ってあげるから 何にも変わらず ただ歌になれ
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「ひるね」だと 名付けて私は 君を待つ 猫アレルギー 治るといいな
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残したのは都心に住む腎臓 骨の小さな幽霊の仕業
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私の無知さ故の純情に 君の生がわずかに震える
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俗っぽい 君の持ち物手に取れば 御守りみたいに撫でる快晴
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雨音が快くある条件として、厳然と屋根の存在。
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真理とは 何処にあるかは 知らないが たぶんそれは 諸行無常
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絶望の その先にある 分かれ道を 進んで知った 更なる絶望
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寝不足か? 心は何故か ハイテンション いつもの眠剤 裏切る今夜
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