脱ぎ捨てろ 涙をぬぐう袖はない 透明な風、君を包めよ
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恋愛の愛と言い切れたとしたらまだマシだった 君への執着
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2学期が終わり残りは3ヶ月そろそろ君に届いてくれよ
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短パンに肌着の姿から卵 初期アイコンは如何にうつろう
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オジサンになったあなたも私には 煌きまとうアイドルのまま
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戻りたくないねとぽつり君が言う 夕暮れ迫る観覧車にて
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恩師より退化の早い頭頂部 顔認証のカメラが晒す
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霜降って固まる芝生踏みゆくと少し落ち着く破壊衝動
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シャワーから湯が出るまでに流す水 嫌いな上司に降ればいいのに
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アボガドは好きじゃないって言ったよね部下の女とシュリンプ・サンド
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恒例の恩師と母校訪ねる日 外套を着て正門で待つ
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生物学は進歩し四十五分前に全員死にました
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君にだけ話せる夜があることを知らないままのふたりでいたい
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何度も何度も不安定な夜を何度も何度も乗り越えて来たんだ何度も何度も
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こんな子がいたらいじめたくなるよね、と自己客観視などしてる気でいた。
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追い風こそ悪辣に吹け flex bg-夜爪-ハイポニキウム
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細やかに 言葉を紡いで、届けてよ。くるまり眠れるぬくもりがほしいの
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ららるらら言葉はときに棘だからるらるららりら瑠璃の花束
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動きやすい服でスウェットを禁じられ困る人間の怠惰さが好き
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白い頬赤らめながら目を伏せる君の秘密の声が聞きたい
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悲しみの隠喩のような雨が降る 嬉しかろうと 寂しかろうと
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混凝土コンクリの透視図法のビルの間で 凍える真冬 零下 東京
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彼の名を刻んだリップよりぬるくかさつく皮膚が触れ合っている
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式場で歴ゼロ年の名を呼ばれ、役所でやっと実感がわく
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冬眠ができぬ代わりに皮下脂肪蓄えようか コンビニに寄る
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19になった私に「素数だね」理系の君はノート片手に
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愛してるの嘘はまだ残ってるのに深夜0時の魔法はとけて
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3歳で金と女のよさを知る君は生粋のマフィアだった
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酸性雨//きみの返事を待っている ペットボトルのキャップが青い
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なんとなく伸ばしてた髪結ぼうと挑戦するが身の程を知る
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