最適な答えはいつも真っ直ぐに地球の芯を向いているひも
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紐帯は解かれぬままに半世紀日なたに落ちるかげに寄り添う
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幾重にも位相をむすぶ端のない11次元のひもを掴んで
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煩悩の 数が人より 多いので そろそろ鐘を つきはじめます
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古の 歌がこの世で 色褪せず 千年の時が 昨日と思ふ
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歳増えて 沈む陽を見て 恋を詠む 若きあの日は 昇る陽で創り
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寂しがる妹というファンタジー お母さん、名誉を回復してくる
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義姉あねになる人から「あいつが寂しがる」とか言ってたとLINEタレコミが届く
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見てられないキモい笑顔を殴りたい 来月兄がお嫁に行きます
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ぬばたまの夜を彩る社会不信 彼女のトー横、君のファミレス
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小夜更くる佐保の川原の風寒み氷れる月に千鳥鳴くなり
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きゅうきゅうと闇鳴く鳥の声がする暖かいのか月の出ぬ夜
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たまにある 暖かい日が 狂わせる もう諦めた 寒くてもいい
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巻いてるがゆっくりとなりそのうちに止まるのだろな母のゼンマイ
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春秋の花の時にも咲かざりしわが身古野の霜の下草
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「好き」と言う今日もあなたに会いに行く熱だけ伝えて「愛」はくれない
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踏み切りの前で初めて手をつなぐ「危ないからね」「子供じゃないし」
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行ってみたいかわいい遊具を写したい児童公園おひとり様で
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ここからがおれは早いぞギリギリに動き始めるやりたくないが
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さみしくて羽を休めたわけじゃない 心をうまく取り出せない夜
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「暗くらなるの早い」とテレワークの夫キミぽつり 夜明けは遅く日暮れは早いね
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この本が半額なのかついポチるKindleキンドル既に軽く積読
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標本のようあの人の食べた後美しき哉秋刀魚の骨も
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手放した車は今やスクラップそれは私と同じなんだね
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根雪には遠いであろうゴミ出しの道の端端まだ溶けぬ雪
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庭のすみやさしい光の浮き上がる黄色く笑むはつわぶきの花
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気がついたら底がなかったってわけ、君の匂いでぬかるむ布団
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美術館を周回遅れで回ったら その後ベリーソーダを飲もう
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じゃらじゃらと 碁石のように 糖衣錠 小春日和は いずれもいずれも
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かみさまの死角 春に包まれて 救われようね わたしたちだけは
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