降ればふるほどにさみしき雪が降る胸締め付けて吐く息赤し
0
話すべき友もいなくてただ独り短歌を詠んで吐き出している
0
積雪に南天の実が赤くあり血の吹くようなさみしさがあり
3
現実は残酷だねえ精液の値にくっきりと人種の差あり
0
今日もまた待つ浦の浜に唐船の(寄る)は涙に浮寝こそすれ
0
くじ運のなさが時には幸いす 被った食玩取り合いならず
1
「もう一生読み切れないほど本はある。だからもういい」とはならないの。
1
どこででもコーヒー出される コーヒーを飲めない人など認めぬ社会
1
冷蔵庫よりも廊下に置いた水の方が冷えるバカ気温がよ
3
歌にさえ なれなかった 言の葉を 吐き捨てながら 生きるしかない
2
突風が 吹き荒れている 頭の中に 響きわたる 耳鳴りのように
2
イブの夜会えぬがきっとあの光り君も小走り見惚れて通る
4
張り替えたさくら模様に春おもう 白さまぶしい和室のひだまり
0
冷たきは 君の簡素な 受け答え 心を閉ざし 偽りばかり
0
辛いよな いつも別れは きついよな 去って行くのに 容赦はないな
0
片思い いつものことさ 永遠に 君と二人で おれないわけさ
0
そばにいて 笑ってくれよ そうだろう 君と僕とは 友達だろう
0
悲しみは 別れと共に 倍加する 思い出ばかり 辛くて痛む
0
君もまた 去って行くのか どの道を 選んでみても もう戻らない
0
人々の 助けになれば 本望と 思っていたが それもまた夢
0
この世には 何を求めて 来たのかと 問われ答える 仕えるためと
1
愛される ことを求めて 三千里 不毛の砂漠 彷徨う事実
0
今はただ 肩の痛みに 耐えかねて 左で叩く キーの音する
0
指先が触れた頬から溶けてゆく動悸酸欠眩暈とともに
0
宵闇にかさりかさりと音がする降り積もるのは雪だけじゃない
1
あなたにはあなたの愛がありますか 余りくらいはいただけますか
2
足早に駐車場駆け風の町 背中丸めてカートを押して
1
そういえばみたことないなTABのとこ ぴあすなのかないやーカフ
0
「結婚は、歩いてこない」 広告が 急に刺さった 二十二の冬
1
メリークリスマス言えるだけでもいいのかな会えないけどね
1