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覗き込めば覗き込むほど高くなる厚くなる壁 手をはなさないで
5
毎日に追われて疲れた僕は ただ 君への想いを
詩
(
うた
)
にしたくて
8
優しくない遠い会話はミュートして もっと愉快なこと考えて
6
いつまでもあなたの傍にいられないからお別れの練習をする
10
雨止むを喜ぶ人の隣には 曇りをうらやむ人の不思議よ
7
風薫るテニスコートの土手に立ちシロツメクサと母と子は揺れ
8
唐揚げのかけら咥へて蟻一匹子の影のぼり我が影を越へ
10
夏が来る やっと食べれる アイスたち でも嬉しすぎて 溶けていく
4
買ってきた甘夏柑が美味くなく 重曹ふりかけ混ぜて食べてる
6
丁寧に紙とテープで修理する 夫と半生歩んだ聖書
14
今日
(
きょう
)
の日を
思
(
おも
)
い出すこと ないだろう と
思
(
おも
)
えるほど
日常
(
にちじょう
)
すぎた
3
友人が 一人でカフェを 営んでいる 私にはむり もっと欲深い
3
タブレット端末はみな「アイパッド」おばさまたちの会話の愛し
8
言い違い正す立場にいるけれど そのままにしてる「きいろいぽんぽぽ」
11
この街の しめりを帯びた 悲しみに 踊れオオルリ 雨の止むまで
10
脳味噌の長らく使ってない箇所を鍛えられている猫と暮らして
5
日本て国は まあまあ広い はずだから 私1人 立っててもいいよね
4
生け垣のバラの花弁に宿る露 夜にはきっと空へと昇る
15
横になり、
39
度の夜の手で、絶えず背中を撫でられている
4
添い寝して 猫の寝顔を 眺めれば 夢の続きに 吸い込まれそう
10
ごめんなさい何だか勝手に傷ついていいわけ嘘つき言われた気がして
9
ひるやすみ 陽さす広場にピクニック よこめに涼むイヤホンつけて
5
夏日でも 半袖はまだ スタンバイ ミントブルーの カーディガン下
8
きみのこと世界でいちばんしあわせなやつにできるよこの日のように
5
カフェオレとクロワッサンでおフランス 悲劇の王妃も飲んだだろうか
9
新幹線ひとり
束
(
つか
)
の
間
(
ま
)
小旅行 現実戻る我が家はすぐそこ
13
仕事中 張り詰めた気がふと和む 窓より
入
(
い
)
りくる鶯の
美声
(
こえ
)
21
昼下がり ねこたちスヤスヤ 平和かな ねこ母頭痛もすこしは治まり
8
雨だからどこへ行くにも憂鬱でシフォンケーキのリベンジ挑む
11
どうだって 悲しみに暮れる 親切さ 南の風の 妙な暑さかな
2
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