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予定になき検診依頼を引受けし老医吾の背に夏至の陽が射す
8
きょうもまた頑張ったよね、お疲れ。と自分に言ってどろりと眠る
9
オリーブの花が開きし小島にて君と再び巡り合えたら/『高木さん』を観て
8
誰そ知らず参る者絶え朽ちている墓石にそっと野の花添える
9
空蝉の軽ろきをオモチャにする我が子財布の底尽きて赤貧
3
愚作詠む日々に憂き身を窶せども
無料
(
タダ
)
で愉しむ 道楽なれや
8
トリセツと格闘すれど我が眼
シニアグラス
(
老眼鏡
)
に白き旗上げ
9
ポリポリと噛みし眠剤 苦きかな枕凹めど夜間は眠れず
8
インク切れかすれたままの蛍光ペンむしゃくしゃしながらコンビニに走る
5
大喜利と歌はちがうよコラ自分!ボケツッコミをひとり演ずる
2
麦茶好き芋も好きならおでん好き木の芽揚げタラもっと好き四季/なんやねんなw
4
穏やかな 午後に戻って 純粋な 涙出るかな
膿
(
うみ
)
が出るかな
5
雨の日は貴女と傘に入るためだけにあるのと云った黒雲
11
寂しくて泣いている 五分前に生まれたばかりの世界のように
6
AI搭載のアプリに励まされ駆け抜ける もうここはディストピア
4
七色のネオン輝く 群れる蛾の 偽の涙と札束の雨
4
小説の宅配届く様を読み迷っていたがAmazonぽちる
8
ジャラジャラと “缶”高い音 メスを刺す 学生時代の
努力の結晶
(
貯金箱
)
3
詩の入る隙のない夜今だけは俯瞰せずとも視界はくらい
3
何かあるはずだった場を暖かく寂しく飾るように詩を詠む
5
面白
(
おもしろ
)
い ことがあってと 話す時
面白
(
おもしろ
)
いのは そう自分だけ
6
一人
夜
(
よ
)
を歩く今がフィクションならばあなたにばったり会うシナリオを
7
飛行機は交互に赤と黄に光る 言葉に出来ぬその
他
(
た
)
のすべて
4
老いた街 亡霊たちに別れ告げ 路上に溢れる愛を求めて
5
真夜中にアイスクリーム食べたいが涼しくなるなら「おばけの天ぷら」
14
今年初エアコン作動年ごとに熱狂ぶりが高まる地球
16
友人と遊んだ帰り道一人、永遠がないことを悲しむ
10
お買い物下手な私を責めるよに抱えた袋傘からはみ出る
17
都合ゐゝ無機質として使はれることを愛とは呼ばないのだよ
5
月光 うさぎの姿 見る頃は 満月さそう 月見団子よ
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