水、レモン、お酢に蜂蜜、これだけで痩せる薬の詐欺を飲み干す
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「俺はそれ、好きな方だ」と言われたい。紅生姜とかゴーヤの立場
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蒸し暑い借家に上がる笑い声。訪問看護の流すせせらぎ
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ガソリンの高値に負けて窓を開け峠をゆけば蝉しぐれ降る
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君が描く2Bの一粒子となって君を見つめる少年になる
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明日のため小さいケーキをコンビニで 2つ買い置き 退院を待つ
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快勝の 祝杯挙げよ ひとり酒 今宵のつまみはケンタッキー
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残席を数えて帰る準備する 気にしないまま茶を啜れたら
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あの子にはこのてのひらの下でだけ呼吸ができる呪いをかけた
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苦しくも 頂き目指し登る山 上向きもがく 自転車どう
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水平線に見える建造物泳ぎきったらスカイツリーに行ける
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砂浜で転んで海の味を知る ポケットに砂と思い出残せり
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海岸の鳥居に弾ける白波に風の手のひら見たような気する
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バイキング海賊のことと覚えたる子供の頭に貝殻を乗せる
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訪日の ロシアの少女 語りしか 情報飛びかい 判断出来ず
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数日後元気な顔みて詠めますように ねこ歌、下書きいっぱいつくる
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久々の コロナ禍明けの 宴会で 鎌の飯食べ 戦友らかな
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風頭公園を背に出る船の行方を龍馬像と案じる
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クローンは おなじ感情 意識でも 違う境遇 ふたごの自我で /サーバに自我をうつしたらわたしでありつづけるか?
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自転車に 乗ってるときは 上目指せ、 ✕✕は君との 思い出よぎる
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明日からは 目が覚めたなら 山のカミ 探しに行くね 未知の山道
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涼しさはまだおとづれぬ日盛りにひとり秋なる荻の上風
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【納涼】わかるわと あいづちうつこ とおいめの あいのつわもの りべんじころな
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小学校の開放プールの水深がいつもより浅かったこと
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北方領土 長い年月 過ぎにしか ロシアの人には 大事な故郷
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顕現せし数千メートルCumulus は青き頭上で高笑ひせり
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夕立のけぶる街なか立ち止まる不幸を流してくれる気がして
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もう決めた、あくびをしてる鏡台にあたしではなく口紅しまおう
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この疼き恋だか愛だか知らないが今日も今日とて空が綺麗だ
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掃除などしたことのない仏壇の埃まみれて見ていた阿弥陀様あみだ
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