辞世の句 戦国の世を 生きし人 いざと言う時 詠まわれしかな
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おしなべて あまねく慈光じくわうのかうむれど あはれぶは知る人ぞのみ
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友からの 誘いが嬉し 歌舞伎座へ 初の観劇 夢が膨らむ
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故人達 お盆に帰省 するを待ち 元気なるかな 年老いた母
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遠花火多くのifを織り込んでこの眼にうつる鮮やかさのみ
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ひとりだけ残ってしまうかなしさを見ないふりして生きてきたのに
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登山家は いざと言う時 ザイル切る その厳しさよ 生き様凄し
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妻去りて 一人暮らしの 新居にて 拠点の提供 清々しさよ
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遠雷か とおいはなびか さんとりぃ たなかゆうこは ふとってもジュリー \ 連想
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項垂れてガードレールに腰掛ける孤独は白髪しらがで煙草を吸いをり
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ほっとくと こんなやさいも? わるくなる 冷蔵満載 かいだしはいや
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チャリ坂は 午前早めも ちょいきつい すいすいのぼる 電動かあさん
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そなえばな ふつかもたたず しおれおり あらたなはなの 茎をミジカビ \巨泉の
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終焉の近付きたれば 生くるための ちから薄れて 延命無き 老い
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夏休み通学の子らの声はなく 日常音にちじょうおんが無機質に響く
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これやこの商売上手の社長かな 車ばかりか社員まで売る
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百日紅さるすべりゆいピンクと向日葵ひまわりが 仲良く並ぶ夕暮れ遊歩道
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好きなのは隠した 日傘かたむけて君の速度についていくだけ
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ギラギラと照る太陽の下 傘さして 連れ帰れり母 水分摂りましょ
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退院はとりあえずできた 母帰還 2人でケーキでお疲れ様会
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猛暑日のスーパー大空 雨雲の在庫が切れて虹はかかれり
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大丈夫と 思い歩いていたら いつのまにか 熱中症 すごい地球だな
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子供らの やまい気にして 保険にと 妻の願いは 通ずるのかな
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女性たち時代が変化 していても結婚で愛縛ろうとする
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たすけて とモールス信号打つ今日は あなたにとってのとても良き日
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面会で 母の頬撫で 手を握る ただひたすらに 平穏であれと
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ちいさな 小瓶の中の 宇宙に 浮かんだ花の 舟ハーバリウム
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好きな子の 名前を隠す 長男の 視線の先に 弾ける笑顔
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大袈裟に言えば誰しも寄生虫なければ困る地球おやの恩恵
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深き青の つる成す花を検索しらべれば バタフライピーとふ豆と知る
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