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不祥事の 必死に走りし 人なれど 何を目指して 走ったのかな
2
広大な畑にポツポツ
麦稈
(
ばっかん
)
ロール 十勝の夏を たんと吸い込め
9
夏の夜はあかでも掬ぶ山の井の濁ればやがて澄める月影
4
帰らねば 帰りたくない これまでも 幾度も我を 責める葛藤
5
その時まで
娘
(
われ
)
ら健やかに暮らすことが 母の望みと 互い励まし
8
猛暑日が、毎年更新、数と気温、温暖化進む地球の危機的メッセージ
3
孫の歯は 抜けて可愛ゆく 感ずるも 我と違いて すぐ生えるかな
3
スターリン 我が家の悲劇 妻の自死 不信極まり 非情強めり
2
気忙しくロマンチストになれなくて ただ浮世にぞ翻弄さるる
8
しあわせをあきらめないで生きてゆくビールグラスもちゃんと冷やして
21
感情が想定内をはみ出して気づいてしまう好きの領域
7
放たれて月に遠吠えするようなクレーンたちの工場夜景
20
「学校に兄は行くの?」と訝しみ保育所に行く夏の弟
16
寝る前に古い日記を縦に読む「今日」という日を五年纏めて
3
乾燥もあるかもしれぬ 熱帯夜 エアコンはやむなし せいぜいうがい
4
いつのまにか はな・のど違和感 風邪気味か 終電移動のダメージ抜けない
4
擦り切れた バスタオルでさえ 猫柄の品物
(
もの
)
はいとしく捨てられなくて
5
うっすらと 明けゆく窓辺眺むると まだ人通りもなく まちは静寂
9
じんせいは とつぜんせつだん されるので ぷろせすとちゅうでも 満ちていたい
14
「友達」の音の形を確かめる 愛しているとバレないように
10
一人では生きてゆけない
鴇
(
とき
)
だって気高さゆえに絶滅したの
6
つぶやきが Xとなった ブラウザで アイディア否定 された気がした
4
レトルトを温めながら空を見る世界が変わるそりゃすげーなと
4
そら豆のかたちになれず死んだきみ 夏が来るたび思い出すんだ
27
男だとか 女だとかに
捉
(
とら
)
われず 君だけが好き パンセク
哀
(
あわ
)
れ
7
オホーツクの真夏日続く夕暮れに何に吠えるか隣家の犬
9
精霊の 言葉もあてになるものか 鏡はいつも逆さまに見よ
3
罪なんぞ 諦めちまえ 幻に 明るい未来 見えては来ない
1
いいことも 悪いことさえ 人として 生きていく上 経験として
4
背伸びして買ったヒールの高い靴 ため息ぽとりデートへ向かう
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