些細事 恥じらう姿 触れる髪 どれをとっても愛おしすぎて
4
幸せって 大事な人達の 横顔を 見て穏やかに 過ごす時間ときかな
9
うずくまる蜂に思わず寒かろと啓蟄過ぎの風未だ冷たく
13
当たらぬも当たるも八卦買い物に行くに行けない曖昧な空
10
ざわついた 心の奥を 見据えれば ただ自らの 諸行ゆえなり
10
待ちわびた再会不倫にはしたくない初恋がドタキャンにする
5
休み電車空いてるね、ゆっくりこっとん、こっとん
4
菓子「パン」と 名付けた輩を 恨みます 体重計が 示す数値よ
9
音もなく射して仏間に舞うひかり 春のぬくもり知るぬいぐるみた〇ぱんだ(大)
9
晴れわたる弥生の空と台所 ラジオは語る 十三年
11
散り初むる河津桜の木の合間覚えあるひと手を振り笑まう
11
好きな人 一緒にいては気づかない 失くし初めて どれ程か知る  
12
食事ではなく胃袋に物詰めるようで テレビもつけず昼食
6
春日なる三笠の山の鴬はいづくをさして鳴きわたるらむ
7
薄紅のさくら壺湯に舞い降りた 花見の酒に肩まで浸かる
6
昔から自分のことじゃ泣けなくて 誰か代わりに泣いてください
8
寝てるねこ あまり撫でるなといふけれど うちの猫たちは気持ち良さげで
10
朝食にヤクルトつけると なんだかな 病院食ぽく見えるの何故だろ
10
消える淡雪 悲しいが 悟空達皆 天で生きるよ
4
古びても今有る物は戦後からそれも我が家の歴史のひとつ
10
亡き祖母の遺品の中にひっそりと大空襲の「罹災証明」
13
梅が咲き 菜の花咲いて また雪が 戻った冬に 訃報が届く
8
こわれものであると信じたやはらかい嬰児le Fouの玉体のごと
2
戯れに立体を解くいっぴきの猫がmathematicianにみえた
2
せいかいのおと!いくらでも叫べ子よ機能している一本の管
3
おいおいおい おいおいおいおい おいおいおい なぜまだ持ってる その重要書類
5
ああ母よ 外を窺う その姿 外から見えてる まじやめて
5
春の候 指先菜の花に染めてみる  好期到来 願いを込めて
4
幾度めかの 宣言チラ見で応ゆ君  今度こそ本気と 絶つ炭水化物
3
差し上げます 何度も聞いた その言葉 いつくれるんだい ゴイゴイスーのスー
2