「急がなきゃ。インターネットが呼んでいる」 (ばあちゃん惜しい! インターホンだ)
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ため息をつく口実が必要で 辞めてた煙草にまた火を灯す
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劇的にドラマチックに生きている虚像の君を幾度も殺せり
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立冬にひたすら立ちつ案山子なる 冬将軍と闘うつもり
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リキュールの 苦味も知らぬ 少女らが微笑みながら仕込んだタルト
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憑き物を 落とそうという心持ちで この青の紙に 歌を詠みます
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凜々と響く空風の和らぎは寝床へ急かす母の声かな
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七五調なら詩にできた、と嘆いてる語呂の悪い独り言の主
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空っぽのペットボトルのあの軽さ思い浮かべた? じゃあ抱っこして
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YouTubeユーチューブ テレビ化進み 大改革 時代の改心 未来読み取る
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厚めギター 音が太くて なかなかさ 木の質も良く それが好みだ
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積雪が あまり無いなり 水のよう 帰りに降った 小粒の雪が
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包まれて溶けてほどけて温もりを迷いはないの貴方の腕に
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軽い奴インフルエンサー飛んでゆけ~人の文句は自分に巻いてけ~
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凍る朝這うように征く静けさよ君思う雪舌で溶かして
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ジーンズの裾を折る我折らぬ彼高く跳ぶコツ知らぬは我なり
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制服を着る日を望み春を待つ澄んだ瞳の少女がいたり
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きのうよりどうだろうって思うストーン鉱石ピント合うまで未知を行く
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早雪や秋歌慌てて書の中今更見ても全然明かん
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はっきりと 分からぬ天気 小雨かな 雪と思えぬ 予想つかずと
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また傷が増える今年も来年もまだ足りないというんですか
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真夜中の いまわのきわの思い出に 遺書は書かない、君への歌を
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ときめきを万華鏡が抱きよせてあちこち光る夢のクリスマス
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雲ひとつ無い青い空の恐怖すら感じる冬の寒さに耐えて
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あばら屋のくもり硝子に絆創膏つける暇あるなら手伝って
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キラキラとした目は洟と流れ落ち宇宙をわらう子らと西藏チベット
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背が高い 女性比べり 声かけず 勇気を出して 俺に気付いて
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君君君君君君君 ああ、君は、文字数合わせで来ただけの「君」
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この世には確かに愛が溢れてるけれど生憎周りにゃ憎悪
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あの人のいない夜をば持て余し風の音でも友としようか
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