かくまる
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かくばってるまる

会社員の日記

できたての蒸しパンにだって簡単に幸せだなって思えるのは朝
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我々は日々こうやっていろいろをやり残しながらそのうち死ぬのだ
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未だ明かず黒さに飲まれて隣室の物音だけが引き留める綱
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浅黄色のソファはさながら救命艇寄る辺ない夜へ漕ぎ出していく
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どこまでも君と私は //平行  ≒ ほぼ等しく ≠ 等しからず
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みんなして足並み揃えて明日へゆく遠くの灯りへ「おやすみ」を言う
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こうやって手を取り合ってるはずなのに君の瞳だけ銀河を湛える
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じくじくと疼くところの輪郭が乱れて外の世界と混ざり合う
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月がきれいだからと君を連れ出して寒いからさと手を握りたい
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ない交ぜの心を挽いて粉にしてお湯を注いで上澄みを飲む
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友達が言うにはこれは「寂しい」じゃなく「恋しい」と言うべきらしい
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無理にでも口角を上げてさえいれば「かわいそう」ではなくなるからね
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朝4時の青く冷たい静けさは私を責めてるような気がする
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つぶやくと他人事に見えるすこしずつこのからだから切り離していく
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知らぬ間に「苦くて黒い湯啜りつつ働く人」になってしまった
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When I dive deep into sadness, earthquakes often occur.
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否応なくリピートされる悪い夢四角の向こうに祈ったあの日
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おいしさに免じて許してあげるけどとんじるじゃなくてこれはぶたじる
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流氷に見立てたベッドで微睡みたい起きたらどこかの知らない海かも
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耐えかねて背の十字架を降ろすなら死ねともう一人の私が言う
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サイドゴアブーツを白いスニーカーへ視線の先から春にしたくて
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昔から続かぬ日記のその訳は弱さを見返す強さが無いから
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いつ死ぬか分からないのにこのままじゃ一人で生きているのと同じ
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感傷にふやけるほどに浸ったら鈍感になれるそのうち慣れる
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中身だけさらされ砕けて海の底化石になったら迎えに来てね
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この生がいつ終わろうといいんだが何と言うかな寂しがるかな
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昨日まで大事にしてきたものたちをどこまで諦められるかの年
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下腹部に悪い想像抱え込み不安がるだけの猫になる夜
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しあわせと言い聞かすから今日もまた電車に乗れるしご飯が食える
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進めない己の形を保つのに精一杯で戻れもしない
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