群生    フォロー 3 フォロワー 4 投稿数 11

やかましいシンバル

セックスをしないと出られない部屋だすべての夜に似た懺悔室 

燃えていく隣家の窓のすきまからカップの割れる音が聞こえる 

去ることのすがすがしさに紙吹雪舞ってただふるさとを失う 

このあとに嘘をつくよという嘘を少年の手が心臓に置く 

イチジクの葉は遠くからみてもそれだと分かるから呪われた 

雨にさわるために手を差しこんでみて循環という重みが怖い 

別れには音がある それは花束のフィルムを剥がし捨てるとき鳴る 

だいじょうぶ これまで越えた海や町にも人がいてきっと優しい 

毛穴とは開閉しないものらしい 夜のパックよ ′ したたれラグに 

「愚かさ」に例えられたる動物の寂しさ集め咳をする夜 

沈黙を加担と知りつつ蝶はまた並んで模様見せてくれてる