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おれだってこんな世界に生きていておかしいと思いつづけている
6
世界まで まどろむような 秋雲に 花は枯れても 今日もまた暮らす
8
敬老会一かけ二かけて三かけて 唄えば一時童に帰る
9
残雪の峠を越えて大清水
河鹿
(
かじか
)
の合唱楽しみ降りる
7
酔ってくると食べたい物が口に出るウニだサザエだカツ丼だ
10
我が家は蠅取り蜘蛛の住処にて四季のめぐれば子グモあちこち
9
電柱と見れば匂いを嗅ぎにゆき散歩にならぬ保護犬ひなは
13
噛む力弱くなりたりホタルイカ一匹いつぴき目玉取り出し
8
店によって会計の機械が違う時々立ったまま手が動かない
8
秋雨の降りつづきゐて境内の空海像の笠よりしずく
12
うぐいすの声を 聞きつつ尾瀬が原 至仏を背に探す座禅草
4
亡き父のDNAは元気なり 今年も知らせる花粉の鼻炎
7
日本語の
私生児
(
バタール
)
を産めこの街にくよっひいぶきゅんうれっぽ
4
有明
(
ありあけ
)
に 月なき
朝
(
あした
)
ながめれば
冷
(
ひ
)
ゆ雨そそく
梢秋
(
こずゑあき
)
なり
7
餌
(
えさ
)
まけど雀は来ない心配だ やっぱり溶けたか夏の猛暑に
7
晩秋に
犬塚翁
(
ワンさん
)
天に 旅立ちて クレージーキャッツ 伝説となり
4
その
写真
(
笑顔
)
俺にも向けてくれたなら 明日も進める 気がする日曜
9
いつだって 泣くことくらい 簡単で 笑っていたい 愛がほしいよ/あゆ
7
今回は見なかったことにしておくれ いずれはラメを仕込んでおくよ
5
反転を強く望んでいる人はあちら側にもいるのだろうか
5
手と脚に星の平行四辺形 それを解けないまじないとする
4
例えばさ真っ赤に塗るとかしないと糸は永劫垂れてはこない
4
柔らかな試行錯誤というよりは一筆書きと全てを消去
4
母兄の 流星群の想い出を 巻き戻せたら わたしも入れて
10
あのときに じゅうねんいきる しったなら ごねんづつふたり いきたかったね
23
いのちにも ぷらいおりてぃ ついていて あいするものが じぶんよりさき(?)
7
晩秋のひと日
家内
(
やうち
)
に過ごしては窓に過ぎゆく白鳥のあり
14
マイカーを手放した後来た冬はわりと優しい冷たさでした
17
運動をしなくなったらいつの間に走る事すら逃げる事すら
10
指先に反応したく無いスマホ冬を越したら機嫌よろしゅう
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