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外苑の 花弁の淡きに 目もくれず 名古屋嬢は 卑しき紅差す
7
いつだって 桜が散りゆく速度すら すぐ追い越して 遠ざかってく
7
目の見えない猫が自由に歩いてる 今踏んでるのが顔とも知らずに
7
この春にあなたは淡く色づいて一曲でいい恋のうた聴く
15
見も知らぬ誰かがつけた赤い色さみしい心に沁みる真夜中
8
きみの手をとってワルツでも踊るみたいにフェンスの淵をつま先で撫でる
5
シャンプーでアトムの髪型やってみる
100
万馬力で晩飯を食う
27
緻密なる鮭の耳石の刻む波知りし後にも切り身をつつく
13
汗ばみし されど弥生の 末日で 来たる真夏は 酷暑の予感
9
使い手に寄り添う意匠父のよう偉大さをまだ超えられぬ古希
4
直球を狙われ力負けもさあ英明になれまだ老け込むな
3
危機意識死者が出るとはから死者がニュースになって公表遅れ
3
気合い入れ 多忙な仕事 こなしおり 火照る身体に 春の夕風
19
「回遊魚」呼ばれて久しい私だが 今日はただの浮き輪になりたい
21
身勝手に重ねて泣いて夢を見て君を応援していて ごめん
8
吾好きな お酒も旅も うたかたも 楽しく生きるタスクとするなり
25
孫を抱き「懐かしいな」と父が言う 知らない記憶 いつかの話
8
不景気で 冷えた財布を説得し 春を拾って歩く買い物かご
11
あの日から 好きでもないのに 青色の 小物が増えて 貴方の色
5
畝傍山 座して橿原 久遠の日 苔むす松と さえずりを聞く
9
ほの甘く切ない和音この指で奏でたいとカノンの譜めくる
15
あたたかい春、みたいなあなたには花かんむりをささげてあげたい
8
マイボトルの白湯を飲み干す 冷めきった春はかすかに動き始める
8
交差点を渡るような新学期 青信号に気づかないふり
4
君はまだ青信号に気づかない 足下にひと群れの水仙
4
唐突に駆け寄ってきた春さんの瞬間速度夏並みの汗
5
ねこたちに よいこでいてねと囁いて せめて春色のスカート纏い
10
愛される疑似体験だけ、ください それで満足してみせるので。
7
「さっきまで楽しかったのに」不機嫌な子どもみたいに青天霹靂
6
晴れてれば全て良いのは楽観か 自己を持てない絶望なのか
5
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