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いただいたお料理並べて 母と二人 室内お花見 さくらのクッキー
12
凭れてもいい山手のドアはなく無殺意と死に挟まれている
4
咲き始めの 桜の下の 宴でも 酔うた笑顔は 満開のよう
6
左手に繋がっている思い出が右目から流れ出す三月
5
山笑う 誰が最初に言ったのか ころころとほころぶ花見山
20
春嵐
(
はるあらし
)
去
(
い
)
ねて日影のさしぬれば 照れる
若芽
(
わかめ
)
の
競
(
きほ
)
ひては
生
(
む
)
す
4
おりづるを 久しぶりにみて 日曜に 幼き日のこと つれづれに思ふ
6
薄曇り せっかくの春 味わえぬ 日々に飽きて つくる桜餅
3
さらさらと太平洋の真ん中に繋がっている春の小川が
12
私はね 寝ても覚めても 君ばかり 君の心に 私はいない
7
朝食の窓辺に大きぼたん雪春を報せる
宙
(
そら
)
からの文
22
珈琲を 呑めば必ず 思い出す 忘れられない あなたの香り
8
寒き夜 あなたを思い 待つ文は 枯野に響く 蝉時雨かな
3
水ぬるみ風もぬるくて陽がきらり心はふわりこれが春かな
16
二十度の外よりひんやり家の中フローリングに残る冬の気
16
天守閣のライトアップもうつくしき 大阪城やっと昨日が開花(らしい)
5
少しだけ薬が増えて自治体のアプリが変わって新年度春
11
一年の健診医を終へ頼られて契約書を更新す覚悟を決めて
4
愛猫がずっと寝ている 朝ごはん あげるべきだが ずっと見てたい
6
ヘンゼルとグレーテルたち吸い込まれていく善い魔女の居る家へ
5
せっかくの 好天なので 蒲団干し 一日がかりの お出かけお預け
7
誰彼
(
たれかれ
)
が望む
不易
(
ふえき
)
も
転変
(
てんぺん
)
も ただひたむきに そしてけなげに
12
異動の辞 アナウンサーの泣き笑顔 差し伸ぶ葉蔭 庭の柏樹
10
移ろいの 季節の中に 君がいた 去り行くときも 季節のように
8
別れの日おもいでいっぱい風船に はじけて散ればなみだの方舟
11
朝毎の三種の薬を友として 悩みは誰もと前向き歩く
27
覗き込む運河に美し魚おりなめらかな春にそよぐ体は
21
春かぜに誘われふわふわ歩みでる あれさえずるや雀の子らよ
13
明け方のひんやり空気も心地よい まちが起き出す気配がしてる
16
父母と おとうと私 買い物の夢に 出てきてくれてありがとう
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