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あの日から何年経っても僕たちはふたりじゃなくてひとりとひとり
8
欲しいのは確実性の生きる意味 どう足掻いても確立しません
5
かどっこの家が壊される風圧で空を舞った手配書のビラ
3
子還しの
罪人
(
つみびと
)
願う 世の親よ 生まれし奇跡
(
いのち
)
等しく幸あれ
10
消えたいと願う夜にもきみがいて何も知らずに眠っているの?
7
うわ!ねこが!ねこが!そこだめ!踏まないで! ごめんね一人で騒いじゃって
10
御堂筋 貴方が口ずさむその歌を 聴くだけのぼくは一方通行
3
気がつけば別れのうたを詠んでいる 桜のはなの柔さに甘えて
6
定時前のスタバで、☕️ダブルespresso、スッキリして、帰宅開始🏃♂️
3
帰宅電車、ほとんど座れる、女性が7割、皆さまお疲れ様
4
ひっつかれクルクル言われ タヌ猫も かわいいけれど わが猫
(
こ
)
を想う(タヌは母の子)
4
空の虚
(
うろ
)
月に光りし 底の顔 潜ってキスして おやすみぐっない
4
目が醒めて 身体が重く 動けずに 息をするので精一杯で
3
首が痛い 背中も痛い 腕も痛い それでも信じる 加齢ではないと
4
「あたりまえ」 社会・責任・労働・義務 全てに怯え布団に潜る
6
震災で故郷なくした人に会い根のない花の肝っ玉知る
11
外怖い 社会が怖い 人怖い 着信音が鳴るのも怖い
4
祖父とのラインのグループメッセージ もうつくことのない既読
1
9
畦道を 同じ速さで 走り抜け ぶつかるように また出逢えたら
4
定期的クリーニングへお気楽に行きて「虫歯あるで」にしょんぼり
14
福原に 都を作らん 赤旗は 潮風吹かれ 白い塩ふく
3
咲き誇る 桜が覆う 遊歩道 誰ぞの喩えか 桜の
隧道
(
トンネル
)
7
もう終わりみたいな絶望感とかも春の陽気がぬるっと誤魔化す
8
今度行く!家わかったし行くからね。内心来ないで欲しいあなたは
12
電話帳削除していたあの娘から通じないよと言われ白切る
16
感動のドラマのヤマ場で風呂が沸き「あのメロディ」に涙引っ込む
13
きみとぼく コメダ珈琲 春の風 おおきなパンとちいさなしあわせ
10
跳
(
は
)
ね歩くからすにだって春は来てその足取りは少し楽しげ
12
タヌ猫は置きゴハンいつもあるもので 通りかかるたび 二、三粒カリカリ
8
あれがいい また食べたいと母が言い 今日もミニミニおにぎりにぎる
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