できるけど そう簡単に できないと ここに来る前 言われていたが
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時として 愛の冷えたる 現世を 渡る小舟に 大波来る
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人間の 心の中に 大切な ただ一つだけ 愛ありますか
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喜びを 欲しかったなら 悲しみを 与えないよう 注意するべし
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恨み買い 憎まれたって いいじゃない 強い精神 お持ちであれば
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一人だけ 幸せ求め そのために 誰か不幸に するのは御法度
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幸福を 求めるならば 得られよう まわりもすべて 幸せにする
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暗きにて 光もありて 遠からず 救いは来る 幸運ならば
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真っ当な 生き方すれば いいものを 何故に曲折 いつもしたがる
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現実は 夢の偏り 破片にて 藻屑となりて あちらこなたへ
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野望など とおの昔に 捨て去りて 煩悩だけが 燻り続け
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小っちゃいな やってることが 小っちゃいよ 小心者に チャンス来らず
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よむものは本と手紙と歌と風 ほかに大事なことなどはない
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朝食をとらないままに昼になる 布団の中はいつまでも夜
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10年後20年後が心配でどんな未来か先に知りたい
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自己管理とかいう抽斗の底で玉葱が腐りつつ芽を吹く
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24にわたしを抱いて親となる 少女の横顔ランプに照らされ
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誰の歌？　ごめんだけども知らんのよ。　ママの青春、もっと聞かせて。
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母娘ふたり　懐メロ談義を彩るは　テールライトとサブスクリプション
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墓の名を空白にして待っている ライヘンバッハの滝で会おう
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暦読む　５月になれば　薔薇が咲く　二人で過ごした　あの窓辺にも
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雨後に見る新芽の騒（ざわ）めき赤子の如く祝福のみを受けて燦（きらめ）く
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衰えた 体に今や 感謝する 愚かなことも できないように
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この道に 留まりたるか 賢人の 決心揺らぐ 誘惑もなく
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愛し合う ただそれでさえ 難しく 一人静かに 目を閉じるのか
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幸福を 探しに行った グレーテル 途方に暮れる ヘンデル忘れ
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人生を 教えられたる そのままに 信じて終わる 自動機械か
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個人より 全体主義が 幅利かす 人は部品に 人は製品
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愛情も 情熱さえも 箱の中 零れぬように 管理の社会
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情熱を 持つ人いまや 希少価値 ロボットたちの 暮らす世界で
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