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大嵐の夜 気づかない人々に雨が落ち 快晴の日
3
思い出に立ち止まっちゃいけないわ 心の中にあの子はいるから
9
あの子とはいつも冒険の中にいたよね 怖がらないで一人じゃないよ
8
さっきまで生意気な口きいていた君と手繋ぎ歩く通学路
9
美しい高飛び込みの結果より訪問看護に備えて眠る
27
解き放つ本音の笑顔できなくて 手繰った笑顔は胡散臭い
6
箱の名は 電話か墓か 時刻表側の 階段にて訊かむ夏
9
いつまでも付き合っていく意地汚さ 六文銭すら食費に充てて
9
無力さをなんにもできない私ごと 消してしまえよ、消えてしまえ
5
もくもくと入道雲が目の前に これが見たくて夏空眺む
10
幼き日故郷の海へ母祖母と クラゲに刺されお盆だと知る
12
ニュース見て慌てて父に電話する 埼玉豪雨実家は浸水
17
スカートの 折り目を気にして 座るほど 繊細だから 優しくしてね
5
ちま猫の 毛づくろいあんよが そっと乗る ねこ母あんよは ぬくくてしあわせ
9
奥津城の掃除に汗の猛暑日をただに呆れる立秋などと
17
雨降れば秋が近づく立秋か まだひと月は夏は続くか
6
子供らに 切れる女の 中にいて 一人平静 装う男
3
稲妻よ 夜の静寂を 切り裂いて 雷雲が 恵みもたらす
5
ブルーライトごしの柔肌午後十時 人肌程度のぬくもりがある
5
すりおろすセロリの手間をあなたにかけたい 大好きだから 大好きだから
7
感情のやわらかいまま傷ついたなみだをいつかダイヤにかえる
5
情けない 自分とあの子を比べても 進む嫌悪と 下がるやる気よ
5
ひと夏は すぐに過ぎ去る 今年こそ 命燃やせよ あのセミみたく
8
街頭の ない畦道で 吾子と聴く 虫の
音
(
ね
)
知らす 秋はもうすぐ
14
神輿引く少女の浴衣 水色の 「わっしょい」の声疲れた笑顔
7
失敗もいつかさっぱり忘れてく そうやってまた学ばない人
5
君が
吾
(
あ
)
を褒めたあの日の季節、時間、天気すべてを今は好めり
6
歩行器を忘れて歩く母なれば 忘れて嬉し足の痛みを
13
「考える」「考えない」を交互させ 吾の哲学の草取り続く
15
静かな子マスクを外し水筒に つけた唇 ピアスが見えた
5
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