さあ今日はホントいきなり詠んでみよ うーんとえっと どうしようかな
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聲がする谷間の向こう海の方鎖骨に耳あて母を思う
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父なし子人混み飲まれ大蛇伸びじっと握る手父の温もり
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金色の稲穂のうへをふく風の秋たけなはとなりにけるかな
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あの世では 添い遂げられる そう思う 私の心は まるで蝶
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鏡には老婆と少女の貌もてる紫のいろを纏ひ立つひと
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紫のあけを奪ふと言はれてもけふは紫いろに染まらむ
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末枯うらがるる紫のさまのうつりくるあぢさゐの色に恋をしてをり
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嬉しくも哀しくもなくそれなのに涙するのは寂しさゆえか
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かっこいい!ハッピーエンドじゃないえいが!こどものぼくとはじめてのゼイリブ
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恋というのは独占欲だと人の言う 我が恋はただ いもくり佐太郎
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「恋なんて気付かぬうちが花なのに実を楽しむとは貴方やるわね」
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酒呑みは呑兵衛のんべ呑助のんすけ呑太郎のんたろう 呑んで呑まれて呑みさらばえて
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付き合っていても別れてしまってもきみが好きなもののことが嫌い
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ややこしくこじれこじらせぐちゃぐちゃにねじれた先に何があるのか
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我こそは正義なるぞと思っちゃうこともあります 負けて賊軍
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今はもう想ひ出はなきふるき日の 秋をみる度懐かしくてさ
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「僕のこと愛してますか」そう聞かれることは決してないのだけれど
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星星の降る書店にてことのはの深きを見極め吟味してゐる
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ハート飛ぶ小鳥の部屋のあをき空ひろがりけふも晴れのちくもり
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言葉より星やハートを飛び交はしこころを贈るあをき惑星
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いいね!とふ気持ちのかたちとなりてゐる☆も♡も二次元のなか
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大切なものを抱えて渡るよう優しくドレミ叩くのだ
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庭すみで鴇色に咲く蓼の穂はたおやかなりし君の標べか
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男の子女の子などいふ前の子らの野原に揺れし蓼の穂
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あかまんま母さん役は姉になり手をひき帰る夕暮れの道
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みちよちゃんとまだ言へなくてみとたんと呼んでついてく蓼咲く野はら
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蓼の穂は細く別れた茎先に淡き幸あり秋は満ちゆく
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イヤフォンを分けあって聴く少女らの笑顔のやうに揺れる蓼の穂
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ほんものに出会える人が僅かならわたしは夢を見るだけでいい
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