快速の窓を駆け抜ける木の電信柱よ 父を知っているかい
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砂浜の傾斜は海へかえりたいわれらのこころ、春を踏みゆく
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上がらない雨はないって言うけどさ、生存バイアス終わってないもんはさ、確かめようが無くない?、そういうことでしょ
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サバンナの夕日がやけに郷愁だ、前世はゾウかなんかですかね
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たわむれを母に語れぬ我ゆえに 耳と受話器の距離が広がる
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向かい風 負けるものかと 仁王立ち ふと振り向けば 追い風が吹く
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最初から「止めておけば」と繰り返し言っていたけど それ見たことか
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迷信jinxも貫きたれば教理dogmaなり よんはいらぬぞきたる卯月よ
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ガラス越し 唇くれた 君の目に 光る涙は ダイヤも勝てぬ
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優しさは 相手を思う その心 それだけでもう 優しいんです
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国も民もなけれどおれは王として立つと同時にそのように在る
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菜種梅雨夜の外出迷いける 隣の施設入るに乱れつ
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お月さま、白粉おしろいぬってさしあげる。クマがひどいわ、夜更かし駄目メッよ。
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はっきり聞こえた。メトロの車内で、喧騒の向こう側から。「ブシモ♪」
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「この国では成人だから」細い指で長耳エルフは毒をって咳きこむ
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「警察を呼んでください」いつのまに布団の上で西陽に刺され
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握った手 力強さと 温もりが ひとりじゃないと 教えてくれた
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いよかんは いよんなのか いかんか 議論してたら別れ話に
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ジャガイモを半分にして灰付けて 子供等喜々して種植え付ける
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断薬と燔祭 catarrhカタル はらのないせい 青いザクロ裂いた 冥界
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きっと君は今頃私を忘れてるその唇も他の誰かに
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何層も何層も重ね合わす夜羽衣みたいに薄くて脆い
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オリオンに比べて僕はちっぽけで 坂道の途中で溶けてみたいな
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構わずにとりさえずっているのですパンデミックの朝が来たのに
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幾重にも私を包むオブラート、君の胃液で溶けて、おしまい
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中国のコロナと北のミサイルと 凸凹コンビが世界をめざす
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あからひく興行/叩打 十畳にストリンジェンドする前臼歯
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別れよう 彼の言葉が 落とせない 無理に擦れば 傷口ひらく
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快速がゴォオと走り最初の日見上げた夜をぼくは忘れない
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汗腺のふつふつひらく痛みあり 片手でファスナー下げて漕ぎゆく
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