冷暖房要らぬ季節に雨続き 乾き具合の妥協点探る /洗濯物
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孫のよに目掛けてくれた先代の急死を悼む葉桜の夜
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雷にあんなに怯えた愛犬はひたすら眠る何にも動じず
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紺色の 紐がうっすら 浮かぶシャツ 目を伏す僕の 気すら知らずに
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ムラサキの傘はどこでも無くならず私をじっと待ってる相棒
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悩むこと星の数ほどあるけれど君と笑えばネジが緩まる
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白熊があったかいことも知らずに君は蜜柑を掘り当て笑う
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懺悔します。この世の不条理全部俺のせい だから彼女の笑顔を見せて
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小松菜を洗ってラップして置いときたい ちま猫ちゃんが かじるんだなぁ
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「老いたるはなおうるわし」との人の言の葉ことのはが舞う、桜散る朝
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この灯油 無くなった時 ストーブを しまうと決めた はずなのに、無理。
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ODで残念ながら逝けません。この切符では乗れないらしい
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頓服を飲んではしゃげるものじゃなく安定剤が堕落を呼んだ
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毎日がつまらないから砂の城崩れるような不定愁訴
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ほーほけきょけきょけきょけきょきょほーほけきょ山が返せば右左右
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冬の日にあれほど騒ぐ鴨群れて今日鏡面を見せる溜池
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懐かしいアニメの歌詞はストレート「それが青春」ズバリ言い切り
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玄関に矢文のごとき黒き羽ゴミ出しの件物申すのか
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ほんとうに山が笑っているような山桜抱く未熟な緑
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いったい誰の長い指だとおもってるのよ真似しただけだよーだ
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ただ、駄々しただけだろ何がいいから伸ばし鱈爪欠けただ
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花盛り桜終わればさくらんぼ畑花見の園地を潜り
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脇道を こっそり通る 三毛の猫 視界にかすめた 小さな幸せ
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タンポポが水仙もまだ山吹とそのへん全部黃と黃と黃の野
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捕まえた名も知らぬ蝶を見せたくて 駆けた子の手の檻の中で死す
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死後でなく今 裁いてくれあいつらを 事後報告じゃ生き苦しいから
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いいなあと長い指になってみたくて爪のばしたら途中で欠けた
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ささくれのある長い指ささくれをぴりっとしたらスマホおとした
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かじかんだ 指に吐息を 掛ける君 甘い仕草に 僕は悶える
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ねこたちよ あそびつかれて 寝るのは良い、が できれば昼間に遊んでくれぬか
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