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詩人にもできる仕事はありますか うっかり聞いて失笑をかふ
6
本当は歩けたクララのように杖を探して歩き出す母
14
薬指はあの頃のままだった 別れたカノジョと駅前で会う
4
お風呂で落とすためだけのメイクこのためだけに買ったファンデーション
7
人類は滅亡しませんでしたでもあの子は死にました ふざけるな
4
なりたかったなぁパン屋さん ピンクのランドセル押し入れにしまう
6
四コマ漫画が三コマで終わる字足らず短歌は川柳になる
5
二歳半姪っ子走る盆休み親知らずの軽やかな足取り
3
僕の顔を見て兄の名を呼ぶ祖母 兄さんはここでだけ生きている
10
夏を越えられない金魚はしろくまアイスのように記憶から消える
3
夏の終わりに指切りをする 「また来年ね」はやわらかな命令
6
私の亡霊が語る将来の夢 足元の空き瓶を蹴る
3
伝えてみろ板の上の熱狂!ぶちーん!イェーイ!の勢いたるや
4
しあわせですかおげんきですかとスーパーが訊いてくる意義はあるさ
4
物語にも叡智にもどこにでも飛んで海に潜れ地を駆けて
4
チラ見えの あかいお
舌
(
した
)
がかわいいね おみずをあじわう ちま猫ちゃんよ
12
カ行は好きよハッキリしているから クルクルくらいの塩梅で
4
文章から流れてくるあなたの微笑みが好きで追いかけている
8
「創業
30
年」と言われても なんだそんなもんかと 驚くことなし
8
「やることはやりきったの」と言う
義姉
(
あね
)
は介護を終えて妻卒業す
18
偏見と言いたいのならそれも良し だが我らの世代リアルを見てきた
8
三十度でもハロウィンで棚賑わい じきに鈴の音 今年も終わる
12
赤羽の 水門でやる 秋花火 浴衣納めと 我見つけたり
5
街路樹も生えるが銀杏なればこそ足元香る秋の気配よ
10
打ち上げる花火の音だけ響いてて花が見えねば雷如しよ
7
若者
(
あなたら
)
は判っていない
暴力団
(
あやつら
)
を どんなに卑劣でおぞましいかを
7
バカ
娘
(
みきぴ
)
消せるものならすぐに消せ そは「暴力団」のシンボルなるぞ
7
投稿のあてのなかった歌どもが流れてゆくよ
うたかたとなり
(
どんぶらこのどんぶらこ
)
7
床落ちる冷たい水の一滴も私の一部になるはずだった
4
名に色を持つ人妬む生き方をカンニングしているかのようで
5
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