詩人にもできる仕事はありますか うっかり聞いて失笑をかふ
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本当は歩けたクララのように杖を探して歩き出す母
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薬指はあの頃のままだった 別れたカノジョと駅前で会う
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お風呂で落とすためだけのメイクこのためだけに買ったファンデーション
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人類は滅亡しませんでしたでもあの子は死にました ふざけるな
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なりたかったなぁパン屋さん ピンクのランドセル押し入れにしまう
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四コマ漫画が三コマで終わる字足らず短歌は川柳になる
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二歳半姪っ子走る盆休み親知らずの軽やかな足取り
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僕の顔を見て兄の名を呼ぶ祖母 兄さんはここでだけ生きている
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夏を越えられない金魚はしろくまアイスのように記憶から消える
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夏の終わりに指切りをする 「また来年ね」はやわらかな命令 
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私の亡霊が語る将来の夢 足元の空き瓶を蹴る
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伝えてみろ板の上の熱狂!ぶちーん!イェーイ!の勢いたるや
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しあわせですかおげんきですかとスーパーが訊いてくる意義はあるさ
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物語にも叡智にもどこにでも飛んで海に潜れ地を駆けて
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チラ見えの あかいお舌(した)がかわいいね おみずをあじわう ちま猫ちゃんよ
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カ行は好きよハッキリしているから クルクルくらいの塩梅で
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文章から流れてくるあなたの微笑みが好きで追いかけている
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「創業30年」と言われても なんだそんなもんかと 驚くことなし
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「やることはやりきったの」と言う義姉(あね)は介護を終えて妻卒業す
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偏見と言いたいのならそれも良し だが我らの世代リアルを見てきた
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三十度でもハロウィンで棚賑わい じきに鈴の音 今年も終わる
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赤羽の 水門でやる 秋花火 浴衣納めと 我見つけたり
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街路樹も生えるが銀杏なればこそ足元香る秋の気配よ
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打ち上げる花火の音だけ響いてて花が見えねば雷如しよ
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若者(あなたら)は判っていない暴力団(あやつら)を どんなに卑劣でおぞましいかを
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バカ娘(みきぴ)消せるものならすぐに消せ そは「暴力団」のシンボルなるぞ
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投稿のあてのなかった歌どもが流れてゆくよ うたかたとなり(どんぶらこのどんぶらこ)
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床落ちる冷たい水の一滴も私の一部になるはずだった
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名に色を持つ人妬む生き方をカンニングしているかのようで
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