しらじらと蛍光灯に照らされていないと踏み外しそうな世界
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地位も名誉も権力もいらないので、わたしにただ愛をください
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バラエティー ばいばい言わず 終わるよね 笑い転げて 部屋ひとりだけ
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鳥の絵の手さげ袋を褒められて 僕の心は羽ばたきはじめる
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この ふみも 君には届くまじ   旅路にこぼるる硝子の花さへ私の叫びも書きとめた言葉も決して貴女には届くまい。人知れずこぼしてきた涙ですら貴女には見せなかったのだから
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空色の透くるソーダの泡眺め 数多の人魚姫を思ふ
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幼心おさなごころ統べたるも遠き世になりけり 空に咲く花も炎色反応
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メモ帳に走り書きした我が詩をパソに打つのも日々の楽しみ
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春の夜 白木蓮ハクモクレンに耳澄ます 音を立てて咲くのよぽこりと
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死なぬだけ ましだと言えば それまでで 夜中に起きて 鼻紙の山
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杉ばかり 植えた国家は 知らぬ顔 製造責任 果たさぬつもり
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鼻水よ その湧き出でる 意味を知り その対策を 薬以外に
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命とは 生きてる限り 燃え続け 死んだら終わり 復活を待て
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年をとり 生きてる以外 することも せねばならない こともなくなり
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爺さんよ よぼよぼ歩き 危ないよ 道の真ん中 ブレーキを踏む
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よぼよぼと 歩く姿は 人生の 末路と呼べり 朝日を受けて
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老いぼれて レームダックと 呼ばれても あの爺ほど ひどくはないさ
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生命を 育む心 あるならば 破壊慎め 野心を持たず
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種を蒔き 発芽している その姿 眺めていれば 心穏やか
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夜の日に歩く足音響いてる 寒さともに流れる鼓動
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寝息まで冷え切ってます美しいメリーゴウラン春を捕らえて
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目覚めたらどこに行こうか とりあえず海の色でも確かめようか
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猫じゃないあたしは命の終わりまできみの前から消えてあげない
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これもまた腐敗なのだが水底に透き通りゆく花びらの堆
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もう帰ることはない街の空に ワームムーンはただ滲むだけ
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車行く風よ夜空の月覆う雲をあちらへどかしてくれよ
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ビニール傘の屍が辿り着くことでも知られるナントカ駅
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日常のあの日の思い出よみがえる テレビに写ったあの日の出来事
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朝 4℃ 気温上がらず午後になり哀しい雨が降り続いてる
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仏壇にまだ置かれてるドーナツが寂しそうなあの人の顔を
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