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ちちははの往くさき定む一身田 そよと風ふき(うちここがええ)
11
鶏レバがもっちゃりしている店は良し もっさりしている店は残念(焼き鳥屋ジャッジ)
6
掬えない感情だった 大切なものを残らず捨ててきたから
5
けふ
(
今日
)
こそは恩師に文を出さむとて 過ぎた時候の挨拶破り
9
目が醒めて
東雲
(
しののめ
)
の空茜雲『どうか無事にと』再会願う
8
穀物の虜になりて人類は「保存」を覚え「財」を意識す
5
孫可愛い されど我が子はその倍と 亡母の言の葉 甦る朝
42
朝五時に空は遥かなうろこ雲秋立つ風に杖の音溶ける
30
始まりは突然届いた便箋に綴った僕らの青春の日々
6
夕膳に笹舟にのる豆腐ちくわの穴を覗けばふるさとの海
20
活字から離れられないどうしても本じゃなくてもなにか読んでる
7
ぐしょぐしょに潰された日々許すまじ 無条件の愛 会いたくて涙
7
残り香の染みた紅茶を含むたび 張り裂ける胸 お父さん なぜ
8
力抜け
皺皺
(
しわしわ
)
なきみ見たかった 泥で固めた虚勢崩して
5
愛そうと努力してたの知ってるよ そうかあなたも愛されたかった
7
通勤時ようやく気付くメッセージ 彼らの死に目は寝てるかもね
3
〝好きです〟と たった
一言
(
ひとこと
)
、それだけで あなたに架かる 橋は落ちたり
10
労働が というより労働を しなきゃ金ない 現実が嫌
5
柔らかく優しい君と出逢ったよ 摩擦がないからまだ火が付かない
11
ばかみてー でも好きなんだ ありえない もう次いこう この恋捨てて
9
きにいりだったTシャツ部屋着に降格す それでも大好きなままでいる
10
ともだちに子供が生まれるふたりめの おめでとうって言うか悩んで
3
あたたかくなりすぎかもな最近のアイフォン夏を謳歌していて
7
東京の夏は星も見えないがゼリーがおいしいのでまあいいや
7
お盆でも診察をする医師がいて昼の予約に空が耐えるか
13
旅に出るまだ見ぬ吾を探すためアバターに触れる指の向こうに
8
流星の天体ショーを独り占め高鳴る鼓動願はひとつ
8
星飛んで 公衆電話明滅し
他
(
ひ
)
人
(
と
)
の
生
(
しょう
)
死
(
じ
)
ぞ
一
(
ひと
)
欠
(
かけ
)
ぽっち
8
アザラシのちいさなひれで水しぶき鮮やかなままわたしにとどく
12
サバンナの果てでキリンに餌をやる 今日も誰にも届かない歌
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