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賑やか士だった生命たちだって明日にはもっと絶望したい
1
はじまりの一歩は少しくすぐったいこの感覚を忘れずにいたい
1
レポートに取り掛かろうと本棚の『吾輩は猫である』を手に取る
2
いただきます食卓の上にたどり着く消えた命の数をかぞえる
1
写真つき図鑑の埃、初夏をはつなつと呼ぶことのすくなさ
1
つまらない夫婦喧嘩の翌朝の「りんご剥いて」は「ごめん」の代わり
4
ルームシェアしてもいいけどLANケーブル繋ぐところが一つしか無い
0
花びらが靴の先にとまるようなものでいいから幸せを下さい
1
好きだからつらいのどうか花びらの終わりが「きらい」でありますように
2
夏までにどうにかしようと考えるこの恋つねに天秤の上
2
白髪ごと愛しすぎてく年月もゆるりと見えてベランダの花
2
まだ若い我に温もりrさんの優しい言葉(☆)星印なり
1
檸檬から搾り出した口酸っぱい汁のような不器用な愛
1
歌を詠む人には繁くありぬべし 同じ歌を詠みし気するは
1
パソコンと睨めっこして歌を詠み連ねる、こんな日はたまにある。
0
目覚ましを七時一分に仕掛け置く 眠たき朝の小さき
抗
(
あらが
)
ひ
1
深雪
(
しんせつ
)
の
白飯
(
しろめし
)
の上に幸せの証と乗する赤き梅干し
2
初蝉の鳴くはいつぞ 木立
並
(
な
)
む間をを吹きて過ぐる
薫風
(
くんぷう
)
0
夜更かしの肴にぞせむ、酸き甘きいづれもよけれ、歌を詠むべし。
1
君と僕は違うけれど、同じとこ認め合えば仲良くなれる。
0
瑠璃と玻璃並ぶかのよう、カップルが眩しく見える冬の公園。
0
喉にある、叫びたいけど叫べない「ん」の音のような、君への思い。
1
コンビニの「温めますか?」は冷めきった僕の心も対象内ですか?
2
謝って済むばかりではないらしい こわい顔した女に聞いた
1
汝
(
な
)
がもとへ惹かるる心を引き留むる いまだに清く漱ぎ足らねば
0
天が下生けるものにも、人の詠む歌にも歌の種を見つくを。
0
かをり良し、花良し、実良し、梅の花、桜の花の鼻明かすべし。
1
歌をこひ、舞をこひつつ付き添へるその人こそをこひにたりけれ。
0
近かれば汚きものも見ゆるべし
汝
(
いまし
)
のためぞ足を留むる
2
芥川流るる先の
水淵
(
みのふち
)
に沈む思ひは安らかならまし
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