賑やか士だった生命たちだって明日にはもっと絶望したい
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はじまりの一歩は少しくすぐったいこの感覚を忘れずにいたい
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レポートに取り掛かろうと本棚の『吾輩は猫である』を手に取る
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いただきます食卓の上にたどり着く消えた命の数をかぞえる
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写真つき図鑑の埃、初夏をはつなつと呼ぶことのすくなさ
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つまらない夫婦喧嘩の翌朝の「りんご剥いて」は「ごめん」の代わり
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ルームシェアしてもいいけどLANケーブル繋ぐところが一つしか無い
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花びらが靴の先にとまるようなものでいいから幸せを下さい
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好きだからつらいのどうか花びらの終わりが「きらい」でありますように‬
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夏までにどうにかしようと考えるこの恋つねに天秤の上
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白髪ごと愛しすぎてく年月もゆるりと見えてベランダの花
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まだ若い我に温もりrさんの優しい言葉(☆)星印なり
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檸檬から搾り出した口酸っぱい汁のような不器用な愛
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歌を詠む人には繁くありぬべし 同じ歌を詠みし気するは
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パソコンと睨めっこして歌を詠み連ねる、こんな日はたまにある。
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目覚ましを七時一分に仕掛け置く 眠たき朝の小さきあらが
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深雪しんせつ白飯しろめしの上に幸せの証と乗する赤き梅干し
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初蝉の鳴くはいつぞ 木立む間をを吹きて過ぐる薫風くんぷう
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夜更かしの肴にぞせむ、酸き甘きいづれもよけれ、歌を詠むべし。
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君と僕は違うけれど、同じとこ認め合えば仲良くなれる。
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瑠璃と玻璃並ぶかのよう、カップルが眩しく見える冬の公園。
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喉にある、叫びたいけど叫べない「ん」の音のような、君への思い。
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コンビニの「温めますか?」は冷めきった僕の心も対象内ですか?
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謝って済むばかりではないらしい こわい顔した女に聞いた
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がもとへ惹かるる心を引き留むる いまだに清く漱ぎ足らねば
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天が下生けるものにも、人の詠む歌にも歌の種を見つくを。
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かをり良し、花良し、実良し、梅の花、桜の花の鼻明かすべし。
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歌をこひ、舞をこひつつ付き添へるその人こそをこひにたりけれ。
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近かれば汚きものも見ゆるべし いましのためぞ足を留むる
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芥川流るる先の水淵みのふちに沈む思ひは安らかならまし
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