我が先週教えた店に一人行く君 教えなきゃよかったな、など
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真実も嘘も一つの海にいて波の間に間に漂い流る
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宇宙服がいちばん似合う君だから永遠なんてどこにもないね
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何してる? それを聞けない 私バカ 近況知るのは あなたのインスタ
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空腹と 戦うけれど 抗えず 結局食べる お菓子たち
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飴玉を 舌で転がし カラカラと 鳴る音まるで 荒れた私の心
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あの日から 君にむけての メッセージ 送りたいけど 勇気が出ない
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透明な祈りが街を飛び交ってビルの光に堕とされ消える
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忘却が人を大人に変えるなら私はずっと子供でいいの
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そうだった、明るく楽しく生きろとか言われて死にたくなったんだった
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冷蔵庫5℃ 気温マイナス3℃ 八百屋の朝は辛かろう
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固まった蜂蜜湯煎しておいて 君が行くのは止めないからさ
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寒いねって 今夜は熱燗を供える
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劣ってる 劣っているとわかるから 今日もわたしは電車に乗れない
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恋なんて 苦くも甘くもなかったわ 空も大して青くはないし
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五日間画面授業にとても萎え思えば土日鉛筆持てず
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大きめのボウルに大と小の手が入り合挽きぐちゃぐちゃになる
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その歌は もはや歌とは呼べなくて ただの悲痛な叫びであった
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目は外に触れてる脳という在り方はコンセプチュアル・アートかも
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恋をする 音楽をやめる 袖を切る わたしの願いは天へと向かう
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極寒の 清き世界に誘われいざな 見上げた青に 白の月かな
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もう僕は 君を愛する資格など ないとわかっている、でも、ごめん。
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「○○○○」 と 文字にしてみて気づいたよ 「それは違う」 と 「生きていたい」 と
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寒月の ふとしたときのきらめきは 屋根よ お前のせつなさなのか
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「この羽根を削って機を織ることを封じられたら、なにもできない」
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争いを遠巻きにして見ていると人間やってる気がしませんか
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フリルとかレースのついた上着では 守れなかった ぼくの爪先
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もう僕は 桜の花も恐くない 夜も大して寒くはないし
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あなたが好きだと言うから買ってきた ジンギスカンが食べきれなくて
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君の手に触れてみたくてシャープペンわざと落とした火曜日の午後
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