だいじょうぶきっと生きていけるってたとえ推しが感染しても
0
最後の日とは言いつつも変わらずに特別な日の終わりのみ告ぐ
0
時代越え 令和を生きる 九十八 今を詠う 大正生まれ
0
好きな人の一字一句に一喜一憂 やめたいのだけどやめたくない
1
くらやみしか知らない深海魚のように君だけを見てしまう教室
0
今きみの生き甲斐はなに? ぼくはもう写真を見返さなくなったよ
1
薄靄の春夏秋はるなつあきを拒絶せよ 我をきりりとさせる凍空
1
ふざけんな今に見てろよあの言葉塩ラーメンの水面が揺れる
0
「皆とても楽しそうだね」「そりゃまあね、統制が行き届いてるから」
0
神の手に 委ねて生きる 人生に 恐れなどなし 使命を果たせ
0
体面を 気にしてばかり いるうちは 自由になれぬ 生きてもいない
0
友もなく 心を塞ぐ 人生に お別れをして 恥など要らん
0
人は人 友を欲する ものなれど 心が燃ゆる 友に出会いて
0
夕闇の 車内に響く 君の声 老いた私の 魂燃ゆる
0
君たちの 道はとっくに 始まりぬ 人生ならば 引き受けましょ
0
大人らの ひどい模範に 傷つけば 子供は沈み 心を塞ぐ
0
話すんだ 辛いことやら 嫌なこと 文句言わずに 背負い込むなかれ
0
悲しみを 背負いきれない 童顔の 君の小さな 心は疼く
0
この坂を 降りたところで 降ろすから バタンと閉めた 君は佇む
0
制服をもう着ることのない私はいったい何になったのだろう
4
隠し持つ青い小びんのサイダーがいっそあふれて竜になるなら
1
踏切の電車が鳴らす地響きに私の心が呼び覚まされてく
0
「人間はみんな意外と優しいよ」君に言われて初めて気づく
1
オリオン座涙や悩みや願い乗せ輝き誰かの未来を照らす
0
午後イチに窓の近くでゆったりと古典の授業受けるのが好き
1
自分のね弱みを捨てた次の日はもう立派なセカンドライフ
0
ショートヘア メンズのパーカちと合わせこの世のことわり錯乱させたい
1
パラパラと糸がほつれるモンブラン、幸せが終わる音はこれだった
4
快晴の雪山の上ふるえたよ美しいから寒さ忘れた
2
地下鉄の発車メロディー噛み砕く さようならって言わないように
1