海岸を月が照らして涼しさにいい気になってむかつく世界
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横になる虫がいたならやさしさの葉っぱでそっと木陰を作る
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風通しよくした部屋に透き通る酸素が僕を無視して過ぎる
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あの指に甘えてもいい潮風が羨ましかった 時間返して
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私似の人しか愛せないとかさ 頭悪いの?成長しなよ
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君のシン・彼女私に似ていたね 君は今でもバカなんだねぇ
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夏祭り 誘えと風が 背中押す やっぱり無理だ 踵を返す
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自分を自分のものにしたい そんな気持ちが短歌になって
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こんな日も あんな日だって 青春の 1ページとして残しておきたい
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振り返る 私にとっての不幸さえ 彼にとっての幸せで
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「久しぶり!」 その一言が送れずに 白いカレンダー 長すぎる夏
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上高地青き流れの梓川酷暑の夏をしばし忘れて
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目薬を緑内障の為さして病気ばかりと肩落とす君
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手のひらにすくった真水眩しくてゆらゆら金魚綺麗に泳ぐ
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「恋」とは その人の発した言葉を 忘れたくないと思うことだ
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グーグルの自動再生過去の顔しわはないけどどこか寂しげ
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思うより 人の心は 優しくて 誰かの為に 明日も生きる
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めんどうな 女にだけはなりたくないと 思うわたしは 充分めんどい。
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文月の 次は葉月の 眩しさよ 夏物語 はじまりはじまり
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熱帯夜 窓に私だけ映る 跳ねる体に首が冷たい
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孫の声朝から飛んで行きたいが出勤前のママに遠慮す
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死にたいわけじゃない そっと消えちゃいたい 欠伸をこぼす猫の横顔
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壊さないように片手で引き寄せる僕より細く冷たい首を
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『優しさ』は温度もあれば手触りも 触れる心模様も日替わり
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あれこれと求めるうちはまだ身内他人となれば感謝あるのみ
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年金の友ら集いてバスの旅宴の終いは薬で〆る
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誕生月 陽気な8月吾誘ふ 乱れる程にたまには飲めと
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あっち見て 直ぐにそっちを向かないで こっち向いてよ おい!扇風機!
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目の中に入れても全然痛くない 君はこの世に生受けしち
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五輪の頃いつも出る出るにわかナショナリズム 安っぽくて恥ずかしいぞよ
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